ツールドにし阿波試走byママチャリ

 今年も連休中は徳島のN嫁邸に来ています。というわけであと2週間を切ったツールドにし阿波のSSコース試走へ行ってきました。
 前日は雨風が強くやや不安だったけど朝になると雨は止んで風も概ね収まっていたので予定通りスタート。スタート地点の運動公園にわざわざ行くのも面倒なので本来終盤で通る三好高校前から出発。キャリアは外してあるのでママチャリの推定車重20kg弱、水と食料ほか荷物2kg弱。
 というわけで最初の峠道は西山〜雲辺寺の登り。冬に走ったから分かってはいたけど勾配がかなりキツい。27インチのうえにギア比も若干重めなので登りはほぼ常時1速進行。前回はグーグルマップに載ってない道への分岐で盛大に迷ったけど今回は各分岐でそれぞれツールドにし阿波の旗も立っているので圧倒的分かりやすさ。あくまで体力温存重視ということでつづら折りの急勾配の部分はとっとと降りてランに切り替え。このへんの勾配10%を超える区間は8km/hを切ったりするけど逆にランでも7km/h以上出るのであんまりロスにならない。ランは心拍上がるので基本的に常時170拍くらいを維持。昨日の強風のおかげでかなり路面に枝が散らばっていてやや下りが走りにくい。
 100分ほどで池田大橋まで戻ってきたら今度は吉野川沿いに高知県の豊永までほぼ平坦進行。イオンバイクの18000円ママチャリはやたらガタガタ揺れて乗り心地悪いなあとか思いながら走ってたら実はいつの間にかパンクしてたことが発覚。ママチャリでパンクというのがあまりに久々なうえに遠出中にやらかしたのは一度もないので焦る。そして吉野川沿いということで川の音が常時あるせいでなかなか空気が抜ける音が聞こえず、おまけにママチャリの場合は虫ゴムの劣化みたいな可能性も考慮しないといけないので穴を見つけるのに1時間かかることに。パッチを貼るのも無駄に手間取って計85分のロス。結局原因は尖った小さな枝っぽいので空気圧は低めに調整。普段はママチャリの適正気圧より大分パンパンに入れるんだけど本番は抑えるのが無難か。路面もそこまで良くないからリム打ちも怖いので若干運ゲー感は否めない。
 というわけで既に本番の制限時間10時間に間に合わないことがほぼ確定してしまったけど雲辺寺は済ませてしまったので引き返すのも勿体ないということでそのまま続行。道の駅大歩危でトイレ休憩しつつ豊永から京柱峠の登りへ。道中抑えても頑張っても経験的に結局最後は垂れるので、元気があるうちに極力踏むということで緩いことが分かってるこの峠の前半で可能な限り頑張る。開幕ほどのパワーは出ないけど168拍くらいを維持。休憩とるのは勿体ないのでママチャリのカゴを生かして飲食は全て走りながら。さすがに京柱峠は人気スポットのようですれ違うロードやランドナーのグループがいくつか。残り2kmくらいでついに限界が訪れてこれ以上踏めないという状態になったけど、とりあえずもうすぐ下りということで無理矢理突破。要所要所でランを挟みつつ豊永の分岐から900mアップ84分。京柱峠はしし肉うどんが食べられるらしいけど、今回は時間が惜しいのでメモ取ったりするのみで滞在時間1分。
 そして下りは噂に聞く通りかなりの悪路面。ツールドにし阿波の旗のおかげで林道の分岐で迷うことはないけど全くスピードが出ない。たぶん本番は石と枝は清掃してくれるんだろうけど路面もアレなのでスピードはやっぱり出なそう。
 栃之瀬小学校まで下ったら落合峠まで緩やかな登り区間。下りで休んでいるので当然飛ばしたいところだけどやっぱり体力的に限界が近くスピードがイマイチ出ない。この時点でパンク修理時間を含めたら制限時間に間に合わないことが確定で逆に含めなければ余裕ということでモチベが湧かず、落合峠の分岐の売店でダラダラと買い物をしてから最後の峠へ。
 例によって登りは踏める間に踏んでおくということで開幕は可能な限りの出力で。出来れば中盤の最急勾配区間まではチャリ乗ったままで行きたかったけど、今回は3kmほど走ったところで限界に到達。後は5km/h強の押し歩きがメイン、時々ラン、推定5%未満の緩い部分だけチャリに乗るという配分に。途中でロードバイクと2組すれ違ったけど、どっちも偶然押さずに漕いでた時間だったのでさぞかし屈強な人間に見えたことでしょう。落合峠は高々12kmということで全押ししたところで2時間かそこらということで気楽に進み、結局この区間950mアップ98分。落合峠くらい急勾配だと押し歩き強し。さすがにSPDペダルだと押し歩きは結構辛そうなのでこのへんはフラットペダルの利点か。まあ軽いギアで漕ぐほうが当然効率いいんだけど。
 落合峠からの下りは去年のサイクリングでも通ったけどその時より枝が散乱してて路面が悪い。そして既にとっくに体力的に限界なので桟敷峠の僅かな登りが超キツい。辛うじてこの部分は押し歩きを挟まず突破して今度こそ三加茂までひたすら下り。
 で、山を下って開けてくるに従って徐々に風が強くなっていき、吉野川に到達してみると西風が相当強くて絶望。ろくに踏まずとも追い風で余裕で30km/h以上のスピードになり、それ以上の距離を西に戻らないといけないことを考えて絶望的な気分になりつつ青石橋へ。
 青石橋を渡ったらスタート地点まで18km地獄の向かい風区間の始まり。息をするのも苦しいけど体を起こすと全く進まないので前傾姿勢をとって交通量の多い道を瀕死の状態で走行。風が怖いので自転車通行可の部分は躊躇わず歩道へ。なんだかアップダウンも多少ある気がするけど風がメインの抵抗なので逆に気にならない。このへんは何度も通ってるということで「この場所は見覚えあるからゴールはもう近いはずだ」という思いを何度も裏切られつつようやく完走。確かにコースガイドに吉野川沿いの向かい風がキツいとは書いてあったけどこれ程とは……。
 というわけで試走の結果は推定162km3540mアップで10時間58分。うちパンク修理時間85分+休憩時間推定10分ちょい。食事は饅頭5個+あんパン2個+ジュースその他で推定2000kcalちょい、水分はお茶メインで3Lくらい。塩分が全然足りてないのが苦しい一因だとは思うので本番のエイドに期待。落合峠の時点ではパンク修理時間を除けば余裕で30分余ると思ってたら全然ダメだった……。今回はかなり修理に手間取ったにしろ、やっぱり自分の体力ではパンクしたら間に合わないのは間違いないので当日はパンク即リタイヤの方針が濃厚。そして今回は最初に持ってきた雲辺寺が本番は最後になるというのが有利になるか不利になるか。たぶん本番は落合峠までをフツーに突破して雲辺寺を大部分押す感じになると思うけど、京柱峠と落合峠の間隔が短いのが不安要素。そして一番の問題として今回の試走が辛すぎてモチベが逆に下がってしまったので本番いかに気力を出すかという課題が。