大学生数学基本調査

 「大学生の1/4が平均の意味を理解していない」とかニュースになってたアレ。とりあえず自分でやってみましたがなかなか良く出来てる問題ですね。帽子と靴の問題とか図を書かないで考えるとけっこう難しい。
 ただ問3の「長さ1の線分を定規とコンパスのみで3等分せよ」が難しくて自力で10分以内に解けず。とりあえず「鋭角30°の直角三角形で長い方の垂線の長さが1になるようなものを(頑張って)描くと短い線の長さは1/√3になる。したがってこの操作を2回行えば元の1/3の長さになる」という方針は立ったけど、そもそもこの直角三角形を描くのが面倒で15分くらいかかってしまった。案の定模範解答は全然違う方法だった。
 で、日本数学会のサイトに詳細な情報があったので見てみたんですが、最初「ゆとり乙」みたいな軽いノリで読んでたのが余りの正解率の酷さに段々暗い気持ちになってきました。なんだかそもそも調査対象がかなり偏ってて、国公立大かつ理系がかなり多いのにこの有様みたい。
 さらに 2ch まとめ的なのを見てアホな指摘の多さにさらに凹み。元の数学会の報告書にはちゃんと

  • 白紙やふざけた解答はかなり少なかった
  • 調査自体は初めてだが、他の学力調査で出された似たような問題と正解率を比べて「学力低下」とみなした

とかいろいろ書いてあって、かなり誠意的に調査しようとしたことが伺えるんですが。統計処理については統計数理研究所がやったみたいだし。まあ高校数学で統計が導入されるらしいので今後に期待。