コツコツとブックオフで100円で集めてようやく揃った。このマンガはボンボンで1995年から1年くらい連載されてた漫画で、なんだか妙にグロかったのが印象的で子供心に覚えておりました。んで今読んでもなかなか面白いんですね。ネット見ても感想があんまないのでせっかくなので書いてみる。
このマンガ、中平正彦の3部作とは対照的に「ああこの作者はスト2のことが特に好きでもなんでもないんだなあ」ということがひしひしと伝わってくる内容で、ケンがヤムチャ(作者自身がそう言ってる)だったりホンダが腕が変形するびっくり人間だったりディージェイがシャドルーの三下だったりとキャラの扱いがひどい*1。あとリュウが大分やんちゃな性格になってるけどこれはボンボンなので仕方ないか。サンダー波動拳や爆炎波動拳はまだしも波動シールドとか波動竜巻旋風脚はさすがにやり過ぎだと思うけどね*2!
じゃあ何が面白いかというと、アクションが格好いいという一言に尽きる。さすが現在空手マンガを描いてるだけあって中平に比べて肉感的かつ癖のない絵柄で*3、各キャラの必殺技がなかなかの説得力で痛そうに描かれてる。特にターンパンチ・アクセルスピンナックル・サマソはすごく良かった。
ストーリー的にも(オリジナルとは別物なものの)それなりに面白く、妙に魅力的に描かれてるベガ様が全て持っていきました、という感じ。個人的には「RYU FINAL」ほどじゃないけど「さくらがんばる」とはいい勝負だと思う。「STREET FIGHTER ZERO」よりは全然面白い。特にスト2キャラに思い入れがないならこっちのほうが面白い気がする。
ところでこのマンガ、スト2のキャラはダルシム以外全員出てるんですが*4、よくよく考えてみると中平マンガでもダルシムもネクロも出てないんですよね。やっぱり手足の伸びるキャラをうまく描くには小林立大先生くらいの圧倒的なアクションシーン構成力がないと無理ということなんですかね!(これが言いたかっただけ)
以下おまけ
基本的にこのマンガはアクションシーンは結構力入ってるんですが、ベガ様のこのシーンだけは妙に投げやりで思わず噴き出してしまった。
このページから
こう。