佐久ロングライドbyママチャリ往路

 ツールド八ヶ岳の際に泊まった民宿が本来は松茸が売りの宿ということで再訪したいという話をサークルのTにしたら同行してくれるというので一緒に自走で行くことに。
 7時半に江戸川サイクリングロードで合流していざ佐久への旅へ。背負ったリュックが重そうだったので荷物を半分預かってサイドバッグに詰めてTは身軽に、自分は常時牽いてもらって(自分の得が遥かに大きい)win-winの関係。そのサイクリングロードは江戸川・利根川・烏川・鏑川と繋いで実に110km。常時30〜31km/hという単独だったら頑張っても2時間しか保たないようなスピードだけど後ろにくっつくだけなのでラクラク。が、24インチママチャリの宿命で例によってギアが足りず90rpmあたりの高ケイデンスになるので脚を回すケツの筋肉だけ異様に疲労する。そして出力を訊いてみると大体150W程度ということで衝撃。大体この日サイクリングロード区間は140拍程度で走っていた一方で、150Wといえばローラーだと130拍前半での出力。しかもTは上ハンで自分はタックポジションでこちらの前方投影面積の方が明らかに小さい。ママチャリはヒルクライムより平坦のほうがロードバイクに対抗しにくいというのは感覚としては以前からあったけど、こうして数値として現れるとなかなかショック。

走行中。サイクリングロードではさらに低い姿勢になる。
 高崎を抜けたら鮎川橋から一般道に復帰。前回使ったコスモス街道は不快度がやや高いので吉井駅で脱出して坂は多いけど交通量極小で信号もほとんどないルートへ。こういう細かいルートはマップルだけで行くのはかなり厳しいのでGoogleマップルートラボで事前確認できる現代文明に感謝。というわけでこのあたりからは道案内の都合もあり自分もちょくちょく前を牽くように。こちらはサイクリングロードでひたすらコバンザメして踏む脚はたっぷり残ってるので緩斜面でちょっとしたアタックをかけて多少はTを疲労させることに成功(たぶん)。
 最後の補給地点の道の駅なんもくには2時半くらいには到着したけど山奥だけあって割と暗い。若干腹も減ったきたけど宿でのマツタケを考えて控えめに。県道108号との分岐で一旦休憩して田口峠への最後の登りへ。600mアップで最初キツめ後半緩いというかなりヤビツに近い構成。既に疲労困憊だけどTが丁度いいスピードでペースメイクしてくれるので死ぬ気で踏ん張ってスピードを維持、辛くて奇声を発することから始まり、最終的にはヨダレを垂れ流すようになる今年一番の全力走に。ガスで先が全く見えず何度も心折られそうになりつつ耐えて峠まで53分。酷いタイムで実際Tのパワーメーターから推定すると200〜180Wくらいしか出てなかったっぽいけど、スタート地点から瀕死の状態で目一杯踏めたのは最高の達成感。独りではここまで頑張れなかったのでTに感謝。

田口峠。何も見えない。
 田口峠からは一度佐久市街まで下ってコスモス街道を少し登って終了。見通しがよく緩やかな下りで自分とTがそれぞれ一切漕がずに下っていたら自分のほうが遥かに姿勢を低くしているのにTにどんどん引き離されていってママチャリの抵抗の大きさを改めて実感。やはり戦うならヒルクライムしかない。
 宿は本来この日は稲刈りで客を取らない予定だったとのことで貸切状態。前回宿泊した際に食べたようなメニューに全て松茸が入っているほか、松茸の土瓶蒸し・焼き松茸・松茸鍋・松茸ご飯ほか考え得る限りの松茸料理を堪能。おばちゃんがフレンドリーで松茸ご飯は特盛にしてくれて身も心も満足。

噛むと溢れ出る汁が最高の松茸ご飯。写真だと分からないけど器が相当デカい。
 というわけで本日のリザルトは195km1600mアップで所要時間9時間40分・走行時間8時間。コンビニ休憩等をしっかりとったから平均時速としては大したことないけど、メリハリのあるペースで普段のロングより遥かに負荷の高い一日に。平均時速を稼ぐために休憩を少なくしてダラダラ走るのがいかに空虚なことか実感したので今後は道中長くても要所要所で踏んでいきたい。