渋峠ママチャリツーリング2日目(草津〜渋峠〜松の湯温泉)

 目覚めてみるとそんなに疲労感もなく爽快な朝。朝食が8時開始と遅く、ついでに湯畑で土産を買いつつ昨日着た臭い服と一緒に発送したりしてたら10時過ぎの出発に。まあ今日は距離も短いのでとりあえずホテルに3kg程度荷物を預けて渋峠方面にのんびり出発。

湯畑。チャリはアルミフレームなので1ヶ月くらい放置したらたぶん硫化水素で悲惨なことになる。
 ひとまずのピークである草津白根レストハウスまでは延々と緩やかな登り。140拍くらいでのんびり景色を楽しみながら走る。途中の殺生河原では火山ガスが噴出しており、また火山活動に関連した通行止め情報があちこちに掲示されてたりと霧島以上に火山感が強い。しばらく走ってるとママチャリが5台以上一気に下ってきて、「まさか自分が知らないところで渋峠を制覇するママチャリ乗りがこんなにいたとは!」と雷禅の旧友を初めて見た魔界の住人みたいな気持ちになったけど、よく見るとロングライドどころか明らかにヒルクライムするような荷物格好でもないうえに全員同じチャリだったので単に上の方でレンタサイクルかなんかをしただけっぽい。こちらはひたすらペースを上げずに走って草津白根レストハウスの少し先の三叉路まで15.2km850mアップを信号待ち込み85分で通過。

ガスの噴出する殺生河原。実際かなり硫黄臭い。

白根山。火山活動活発化につき立ち入り禁止。
 ここから渋峠まではもう遠くないけど、今回はこの道を逸れてグンマのネタ写真で有名な毛無峠へ先に往復してくることに。毛無峠へは最初に250mほど一気に下った後は緩やかなアップダウンがひたすら続く道。こちらは渋峠までの道と違って風があまり強くなく、この日は気温自体はそんなに低くないのでなかなか快適な道。日によっては爆風だったり凍結したりするらしいので綿密に旅行日を決めてよかった。

毛無峠。道中はほとんど群馬側なんだけど、直前に長野県に出てここがまた群馬との県境上になってる。

鉱山跡の鉄塔。
 万座温泉のホテル街から渋峠までは440mアップほどの本日最後の登り道。少しだけ雪がチラついたりと微妙に焦るけど、空自体は明るくて本格的に降る気配もないので特に急いだりはせず40分で日本の国道最高地点に到着。ついでにすぐ近くの渋峠ホテルでのんびりお茶でもしようかと思ったら、まさかの本日は宿泊客以外営業終了したとのこと(この時点で1時半くらい)。オフシーズンに行くとこういうことになるのね……。ホテルの人はちょうど犬の散歩に行くところだったみたいなので、せめてモフってるところを写真に撮ってもらって撤退。

道中はこんな感じ。

もうすぐ最高点。

国道の最高地点。ちなみに自動車道全体では最高地点は乗鞍。

少し降りた先にある渋峠ホテル。
 というわけで渋峠滞在は思いのほか短くなり、あとは草津の旅館までひたすら下り道。オフシーズンだけあって車もそこまで多くないので車の追い越しに神経を使う場面も少なくさらば渋峠草津毛無峠渋峠草津で71km平均15km/hくらい。

気持ちのいい下り道。
 旅館で荷物を整理したら本日の宿の松の湯温泉まで草津道路と八ッ場バイパスを通って下るだけ。途中で八ッ場ダムの道の駅でぶらぶら農産物を物色したりラーメンを食ったり。レンタサイクルがあったけどギアなしだったのでこれで渋峠まで登るのはなかなかキツそう。
 宿の前に着いてみると本日の走行距離95km。なんだかキリが悪いので、宿の前が丁度いい勾配で路面状態も良好なことだしラーメンの消化も兼ねてソリアを3本突っ込んでみる。1.1kmの勾配5%くらいで最後の1本は4分最大171拍ということで170台まで上がったのがそもそも本日初。

松の湯温泉の宿。

ソリアに使った坂。
 泊まったのは1日数組しか客を取らない小さな温泉宿で本日は貸し切り。露天風呂ではないけど、お湯も浴室の気温も熱くなく長湯が至福。宿での食事は食堂が好きだけど、風呂はあれこれ今日の出力とかスピードとか暗算しながら独り言したいので貸し切りが好き。

本日のリザルト

  • 走行距離:101km
  • 所要時間:7時間(うち休憩等1時間半くらい)
  • 平均時速:14.4km/h
  • 獲得標高:2430m(ルートラボから推定)

 当初は嬬恋村まで行くプランも一応あったけど宿でのんびりし過ぎて短距離に。でも観光もできたし結果的には充実度の高い一日に。獲得標高自体は割と多いけど連続した登りはどれも長くないので体に優しい。