霧島温泉レンタサイクル旅行1日目

 貯まってたマイルの期限切れが近かったので一人で鹿児島の霧島温泉にママチャリレンタサイクル旅行へ行ってきました。軽量ノートPC持参で適当に作業しつつ優雅な3日間を堪能。
 朝10時に鹿児島空港に到着して高速バスに揺られること15分で帖佐に到着、駅近くにある自転車屋「じてんしゃのトミハラ」姶良店でレンタサイクルを調達。以前鹿児島に来た際にここの本店で借りたママチャリで桜島〜鹿児島湾一周をしたことがあり、なかなか悪くないチャリだったので今回も特にチャリについては特に心配してなかったんですが、今回いざ出てきたものを見るとかなりの旧式車。どうにか内装3段ギアは付いてるものの、レバーが妙に大きくて指をいっぱいに伸ばさないとギアチェンジが出来ず、そして3段目からギアを軽くすると一気に1段目まで戻ってしまうクソ仕様。サドルも(ロードバイクのように機能性を重視してる形でもないのに)やたら硬く、チェーン含めサビも多め。おまけに僕が来てからあれこれネジを締め直したりライト(当然旧型のダイナモ式)を付け替えたりと結構待たされ、さらに致命的なことにハンドルがフラットバー!出発1週間くらい前にいろいろ電話で訊いた際に「準備が要るから*1借りる2日前くらいに電話してね」と言われ、改めて2日前に連絡した際に自転車の要望を訊かれてフラットハンドルでなくU字のやつと明言したのに何この仕打ち。おまけに「必要になったらこれ使って」と虫ゴムの予備を渡され、「パンクしたらリム歪んででもそのまま乗って戻ってきていいから」とあからさまに整備不良車で壊れてもどうでもいい感をプンプン漂わせてる。しまなみ海道のレンタサイクルもちょっと古めだったけど、今回の酷さはそれをぶっちぎってダントツ。
 というわけで開幕早々ガン萎えですが宿は予約してしまっているので気を取り直して出発。しばらくはその鹿児島湾一周の際に走った湾沿いの道ですが、とにかく目にゴミが入る&口のなかがジャリジャリする。これが桜島の灰ってやつか……。以前走った時はそんなに感じませんでしたが、実は3月また噴火しまくっていたらしい。
 ただ隼人から霧島へ向かう山道に入ってしばらく走っているとほどなくして灰も気にならないレベルになり、ようやく楽しいサイクリングの時間に。交通量少なめの緩い上り坂を30kmくらい延々と登って霧島温泉郷のホテルに到着。

丸尾滝橋。30日に開通したらしい。噴出する硫化水素による腐食を防ぐためにいろいろ手が込んでるらしい。
 さて、この時点でまだチェックインまで1時間ほどあったので、明日行く予定だったえびの高原に荷物だけ預けて行ってみることに。ここから先は結構ちゃんとした傾斜のある峠道で、おまけに所々で硫化水素の臭いのする高温の蒸気が道のすぐ脇で噴出してたりと若干チャリに向いてない感も。ただ、どうせフラットハンドルということで頑張っても腰痛で死ぬだけなので、極力腰を刺激しないよう抑えめのペースを維持して呼吸もあまり早くならなかったのでそんなに害にはなってないはず。というわけでえびの高原の鹿児島-宮崎県境まで11.6km640mアップを65分。

県境。展望台が近くにあるっぽいけど何も見えない。
ゴールでは特に観光はせず、というか霧がヤバくて雨も降り出して前方10mくらいしかちゃんと見えなかったので観光する余地がなかったのでとっとと来た道を戻ってホテルへUターン。ホテルの優雅な夕飯と温泉を堪能しました。今回飛行機代タダということで1泊13000円とかのかなり高価格帯のホテルをとったんですが、このレベルになるとチェックイン時に従業員が部屋まで案内してくれるんですねえ。個人的にはこういうのは削って安くするか料理を豪華にするかとかに回してくれたほうがいいんですが非日常感は堪能できました。

 というわけで本日のリザルトは走行距離65kmの1420mアップ。高い山の少ない西日本の割には高度を稼げてなかなか霧島お得感ある。

*1:本店から運んでくるらしい