ひなたのおばちゃんに聞いたら「朝飯は6時半から可」っつうので早朝から活動開始。こんな早くから朝飯食えるのは珍しい。
さて今晩の宿まで30kmしかなく移動は午後だけで事足りるので、午前中はひなたに荷物置いてさらに山奥へ。目指すはしらびそ高原の手前、御池山へのハイキングコース入り口。7時半に出発してせっせと坂を登ってくわけですが、

あれ?

DOSHAKUZURE!
慌てて引き返してみると、確かに「この先土砂崩れにつき全面通行止め」の看板。目的地に行くためにはさらにひなたまで引き返すしかなく、1時間・250mアップほど無駄に。ああああああ萎えた。
んでひなたまで戻って今度こそ気を取り直して登り開始。やっぱりキツい。昨日の疲れが微妙に残ってるうえに傾斜が予想以上に辛い。ハイキングコースの入り口まではわずか10kmの道のりですが、その平均勾配が9%と狂ってる。どうせこの後はひなたに戻るだけなので諦めて引き返してしまおうかと何度も思いましたが、意地のみで登り続けて2時間弱でどうにか到着。こんな辛い2時間は久々だった・・・。
ハイキングコース入り口から御池山山頂までは徒歩20分程で到着。こういう樹林帯にある山頂って樹で景色が全く見えないことが多いんですが、ここはそれなりに周囲が見渡せる。全く期待してなかった割にはけっこう満足。

御池山山頂(標高1905m)
さて下りは全く漕がずにラクチン・・・なんて事はありません。とにかく急勾配なのでブレーキを何度もかける必要があり、その反動で手首がどんどん痛くなってくる。おまけにブレーキが熱くなって嫌な音を出し始めたり。ひなたまで戻って来た時は心底ホッとしました。どうにか予定通り11時半までに帰還。
ひなたではおばちゃんが作ってくれたおにぎり(サービス!)を食いながら2人でお茶。このあたりの方言は静岡と似てるんだけど違うとこもあったりして面白いですね。語尾に「〜らー」っつうのは静岡でもよく聞きますが「〜ズラ」ってのは初めて聞いた。

「ひなた」個人的には白川郷に次ぐくらいの素晴らしい宿でした。部屋や風呂も綺麗だったし。おばちゃんマジいい人。
さて午後は上村まで下って目指すは水窪。なんかもう下りでブレーキ使い過ぎて手首が死にそう。あと指がむくんできた。
とりあえず和田までは国道152号の緩やかな下りをひたすら走り、道の駅に併設されてる温泉入って休んでこっからが本日2コ目のメインディッシュ。

兵越峠青崩峠の分岐点。本来は国道152号線青崩峠にトンネルを通す予定だったものの、あまりの崩落の激しさに諦めて兵越峠方面に迂回路を作ったといういわくのある場所。そして今も152号はこの地点は未開通のままという。この迂回路、長らく自動車専用で自転車は青崩峠方面に行く必要があったんですが、最近ついに歩道兼自転車道が整備されてチャリでも通れるようになりました。が、せっかくなので青崩峠方面に進んで冒険気分を味わうことに。
さてこちらの道、初めのうちは荒れ気味ながら舗装路なのでちょっとした探検気分で済むんですが、最終的には舗装路も途絶え

登山道に突入。
この後はひたすら苦行。チャリを担いだり押し上げたりしてひたすら山道を登っていきます。歩くだけなら明らかに余裕な道ですがチャリの重さ(荷物込みで15kg弱)がヤバい。雨も降ってくるし分岐以降誰も人いないしなんかもう泣きそうになりながら歩いてました。

んでどうにか青崩峠(標高1082m)に到着。が、もちろん下りも山道。登りよりは全然楽だけどそれでも辛いもんは辛い。もう勘弁してくれ・・・。一般道に復帰した時の安心感は相当なもんでした。
本日の宿「もちづき」までは下り道をちょっと走ってすぐ到着。山小屋以外じゃ初めて圏外の宿でしたがおっちゃんがいい人でゆっくり休めました。