書類作成の息抜きにニッキというか小噺でも。
ウチの学科の先生が以前こんなことを言ってました
「『大学受験の成績』と『大学入ってからの研究業績』の関係について、『大学の合否』は『研究業績』に関する十分統計量である」
これで統計知ってる人は「へーなるほどー」と頷くわけですが当然分からないだろうので説明
十分統計量というのは、未知の分布を推定したいときに、サンプルを丸々もらうのと同じだけの情報を含んでる量のこと。
要は表の出る確率が分からないコインを10回振ってその確率を推定したいという時に、「7回表が出た」「4回表が出た」といった情報は十分統計量。「7回表」ってことが分かれば「どのタイミングで表が出たか」ってことは確率の推定に影響ありませんよね?
で、これを上の発言に当てはめてみるとこういうことになります。
「確かにA大学に受かった人と落ちた人ではその後の研究業績に差が出るが、A大学に受かった人の中で研究業績の良さを比較するならば、ギリギリで合格したか余裕で合格したかは全然参考にならない」
なかなか面白いんじゃないでしょーか。