岐阜・長野旅行記5日目

僕は山だと特に寝つきが悪い&眠りが浅く、今回も例に漏れず午前1時くらいに目が醒めてしまいました。こういう時は無理に眠ろうとせず外を散歩するのが一番。空を見上げると満天の星空。まあさそり座も北斗七星も沈んでしまってたのでカシオペヤ座とオリオン座くらいしか分からないんですが。手持ちのデジカメじゃ星の写真をうまく撮れないのが悔やまれます。
さて魔王岳の頂上に向かってサンダルでぶらぶら歩いてると上から人が降りてきました。同じ山小屋に泊まってた人で、どうやら天体写真を撮りに来てた模様。確かによく見てみるといろんな山の頂上のほうで赤いライトが光っておりこのあたりは格好の天体撮影スポットなんだとか。で、せっかく星に詳しい人がいるならばということで色々と星座について講釈してもらいました。これを書いてる半月後の時点で大分忘れてしまいましたがペガスス座アンドロメダ座は覚えました。中学受験のときもっとマジメに星座覚えてりゃよかった・・・。帰り際に流れ星見つけてハッピーになりました。
2時半ごろに山小屋に戻り再び就寝、今度は4時過ぎに起きて大黒岳まで御来光を拝みに行きました。着いてみるとこちらも写真家っぽい立派なカメラこさえた人からバスツアーで来たような観光客まで沢山の人がいて朝から賑やか。風が強くてメッチャ寒いんですが天気は最高で雲海が綺麗に見えました。月と金星が輝く空が徐々に赤らんでいってついに現れる太陽。高校のときは日の出とか全然興味ありませんでしたが、こうも歳とってくると案外こういうのも悪くないと感じられるようになってきました。なんか山小屋への戻り際にセーラー服着た推定60代程のオジサンを見かけた気がしますがきっと若い頃は水兵さんだったんでしょう。たぶん。
さて山小屋へ戻って朝飯済ませて本格的に活動開始。1年ぶりの登山で目指すは剣ヶ峰。登山といってもコースタイム片道1時間半の超歩きやすい道ですがやっぱり心が躍ります。大量にいるオバちゃん連中を走るようなペース、あるいは実際走って抜いていってとっとと山頂往復してきました。もう9月ということで残念ながら高山植物は終わりかけで目新しいものは特に見つかりませんでしたがやっぱり登山って楽しい。
さて山小屋に戻ってからは管理人さんと高山植物についてひとしきり話をし、下界目指して再びチャリに乗って出発。帰り道の乗鞍エコーラインは標高差1000m以上のひたすら長い下り坂。初めのうちは風を切って楽しく走ってたんですが、こんだけ下りが長いと次第にブレーキ時の負担で手首が痛くなってきて最後にはかなりの苦痛に。長い下りってのも考え物だ。
さて途中の小屋で休憩してるところに丁度チャリで登ってくる人が停まってきたので山小屋やコースについていろいろ情報交換しました。で、僕がエコーラインから県道84号を真っ直ぐ下って国道158号に出る予定なことを話すと「あの道はホント命がけだよ」と言われました。県道84号と国道158号の合流地点には長くて狭くて車いっぱいのトンネルがあり、まあそこが危険な場所ってのは知ってたんですが、さすがに命を賭してまで走ろうとは思わないので素直に忠告に従って迂回することに。

冷泉小屋からの眺め

迂回路は上高地乗鞍スーパー林道(自動車は有料だけど自転車は無料)を通る道で、余分な数100mのアップダウンがあるけど車は少なく、またスーパー林道ということで樹林帯の植物が結構見れて生物部的にはなかなかいい道。料金所の近くに咲いてたマツムシソウに癒されました。

スーパー林道


マツムシソウ

さてスーパー林道を抜けて国道に復帰するとあとは普通の道路をひたすら走るだけ。日本アルプスサラダ街道(野菜の栽培が盛んだかららしい)なる怪しげな道を通って塩尻へ抜け、そこから電車に乗って伊那市駅へ。ここで免許合宿で同室だったSと待ち合わせ、そのままS氏邸へ。夜には東京から電車で来た物工のFとも合流して一緒に泊めていただきました。いやー長いチャリ旅行だった!ちなみにSの家に入ってまず驚いたのは生き物の多さ。熱帯魚水槽、金魚水槽、海水魚水槽×2、さらにクサガメと犬。たまたま免許合宿で一緒だった人とここまで趣味が合うとか引き強すぎ。

この日の支出:
交通費650円
食費1350円