朝早くMOVは大分空港から東京へ帰っていきました。
名人に運ちゃんをお願いして「四万十川を越える清流」という触れ込みらしい番匠川という川へ。とりあえず山の道を通って源流近くまで行ってから川沿いに下っていくというコース。通った山の道路がもともと荒廃気味っぽいうえに台風で石やら枝やらが散乱していて予想以上にキツい道でした。
上流域で降りてみるとかなり「清流」っぺー感じ。カワニナもいていかにもホタルが出そうですね。残念ながら前日の台風で多少濁ってましたが、それを差し引けばかなり綺麗そう。が、泳いでみるとカワムツとタカハヤばっか。僕の好きな底モノが全く見当たりません。確かに見てみれば川のあちこちに小さな堰っぽいのがあり、魚道が用意されてないから登って来れないんだろうなー。
さてその後は本流を少しずつ下っていきましたがイマイチ僕のイメージにピンとくる場所がなく、今度は河口近くで分岐してる支流を上りはじめました。こちらは一面田んぼが広がっており、見れば未舗装の水路があるんですよ!これは網を振るわないわけにはいきません。しばらくガサガサと泥や水草を掬っていたらサンショウウオの幼生が獲れました。可愛い。こいつがオオイタサンショウウオでしょうか。まあ少なくともしょっちゅうお目にかかるサンショウウオであるところのハコネ〜とは絶対別種なので、また1つ見た種類が増えたということで。
続いてしばらく川を遡っていると今度は岸にヨシみたいな植物が広がる超いい感じの雰囲気に。降りて泳いでみるとここがまた素晴らしいところ。水中にもバリスネリアっぽい水草がたくさん生えていました。こういうところにオヤニラミっているんだろうなあ。地理的に番匠川には分布してないっぽいけど。それとカニ篭が設置されていて、その中で凄い量のモクズガニが蠢いていました。残念ながらあんま居られる時間がなかったので大した魚は見つけられませんでしたが、こういう場所が日本にあるということを体験できただけでもう最高です。
さて僕が泳いでいた場所の近くでは地元のじーちゃんが1人毛バリで釣りをしていて、その人が話しかけてきました。が、方言がキツすぎて何を言っているのか本当にさっぱり分からない。まあこういう人でも大抵こっちの標準語は理解できるっぽいので当たり障りの無い言葉を返してみたんですが、どうやらそれも通じていない模様。全くコミュニケーションが成立しませんでした。うーん地元の釣りしてるおじいちゃんとかいって本当なら死ぬほど話を聞いてみたいところですが日本語が通じないんじゃ仕方ありません。
このあたりで日が暮れてこの日の川めぐりはお開き。名人と寿司食って帰りました。