麻雀の打ち方分析の方法論のようなもの

以上のリーチ率や放銃率云々ってのは300試合程度単位での話で、この程度の試合で総合的「強さ」の比較はほぼ全くできません。平均順位の標準偏差は300試合でも0.075程度もありますが、この差は結構大きくちょっとやそっと打ち方を変更したくらいでは絶対変わりません。
では正確にある打ち方の良し悪しを比較するには1000試合単位という膨大な試合数をこなす必要があるかというとそういうわけではありません。
ガリ率や放銃率等の「試合」ではなく「局」ごとの各種確率は300試合程度単位でもかなり正確に値が求まります。1試合は平均6.5局くらいはあり、単純に言えば試合単位のパラメーターに比べて局単位のパラメーターは1/√6.5くらいは小さい標準偏差が期待できるわけです。実際上がり率やリーチ率(大体の人は20%強)の標準偏差は0.9%、放銃率(ふつう10%強)では0.7%程度となりこの程度のバラツキなら打ち方変更での差の有無を見極めることができます(ただし上がり率を1%上げるのは至難の業。リーチ率はそのくらい普通に変わる)。通常行う変更なら明確に目的がある(放銃を減らす、リーチを増やす等)だろうので、そのパラメーターだけ変化に注目すればいいわけです。