韓国出張

 今度は情報理論の学会で韓国は済州島に月〜木と3泊4日で行ってました。こないだのアメリカ行きに続いて海外滞在の最短記録を再び更新。ていうかこれ以上短くなることはそうそうなさそう。例によって雑感。

  • 済州島への直行便は大韓航空のみ。マイルたまらなくて勿体ないと思って空港に行ってみたら実はJALとのコードシェア便だったことが発覚。大韓航空スカイチームでJALとはアライアンス違うんだけどコードシェアがある場合があるというのを初めて知った。まあ済州島は2時間半で超近いので大した距離じゃないけど。そしてこの距離でも一応国際便ということで申し訳程度の機内食が一応出ることに驚く。
  • 済州島内の表示はハングル>>>>>>>中国語>>>英語>日本語くらいの頻度でアウェー感がやばい。韓国語はハングル読めないどころかイエス/ノーとか数字の発音すら知らずガイドブックも持ってきてないので食堂の注文もひと苦労。ソウルより日本語も英語も少ない。ああ外国人が日本旅行に来るとこんな感じなんだろうなあとしみじみ。
  • いつもは学会来ると頑張って英語でコミュニケーションとろうとか一応頑張るとこだけど、今回は8月まで研究室にいて中国に帰国したW君と会うためだけに来たようなもんで、割と小さい会議ゆえに同分野の研究者もそんなにいないのでほとんど日本語でだべり続けるダメな日本人研究者を演出してきた。
  • まあ飯くらいは楽しもうと思ったらどうやらこの辺の食堂のほとんどは昼は営業しておらず、昼にやってるのは牛肉とか海鮮のスープに米ぶっこんで雑炊で食べるやつのみ。これはこれで美味しいけどさすがに飽きる。というわけで他の料理を食べるのは夜に限られるけど、初日はそれを知らず雑炊を食べてしまい、2日目はバンケットでごくフツーの西洋料理で、3日目はW君の中国の口コミサイトで高得点だった店で悪くないけどあんまり韓国っぽくはなかった。同じくW君の案内で入ったデザート店はすごく美味しくて、同じく香港では彼がリサーチした店はかなりの打率だったけどさすがに外れることもある模様。

    さつまいもアイスのかき氷。かなり日本人好みの味。
  • 3日目の午後はexcursionということで学会での観光ツアーが主催される日。ツアーは2つあり、片方は城山日出峰という海岸にナイツオブラウンドみたいな島がくっついてる所で、もう片方は萬丈窟という洞窟探検ツアー。前者は早々に予約が埋まり、後者はあんまり面白そうでないのでW君とタクシーで観光することに。島中央の漢拏山国立公園の御乗生岳を軽くハイキングしつつ旧市街の海岸沿いを適当に観光。

    御乗生岳。空気の透明度は見ての通り。

    すぐそばが河口だけど渓谷っぽいところ。

    15世紀の建造物の再現したもの。入場料150円。なるほどこれが中国風の建物かと思ったけどW君曰く中国の様式とも結構違うらしい。
  • タクシーでは運ちゃんが片道でなく登山口で待って復路まで含めて40000ウォン(3700円くらい)でどうかと交渉してきたので受託。大体片道13000ウォンくらいで、大体相場としてもタクシー半日チャーターで40000ウォンらしいので特に迷わず。英語もgoとかくらいしか通じず日本語も中国語も通じない(ついでに漢字は向こうは読めない)ので地図上に図を書いての謎の超原始的なコミュニケーションのかたち。
  • ソウルでもそんな感じだったけどタクシーの運転が死ぬほど荒っぽくて恐怖。携帯電話もいじりまくる挙句、北朝鮮国営放送ばりの怒鳴り声で通話するのでさすが韓国と言わざるを得ない*1。レンタサイクルで同じ道を走ろうかとも検討してたけど、全体に車の運転が大雑把過ぎるし路側帯もほぼなく生還できる気がしないのでタクシーにして正解だった。
  • 帰りはチェックアウト時にホテルの人から島特産のミカン(ふつーの温州ミカン)を1袋もらったので単純に検疫という手続きの興味から持って帰ってみることに。成田空港の窓口に行ってみると「ほとんどの果物は持ち込めません」とか書いてあるけど、済州島のミカンはOKらしくシール張っておしまい。

 というわけで3泊4日で機内泊もないので一瞬で終了。ほとんどW君と再会するためだけに来たようなものだったので、かき氷が美味しかったぶんそこそこ楽しめた気がする。

*1:法律上は携帯電話の使用は禁止。