アメリカ行き雑感

 以前ボストン行ったときと同じK先生に招待されて1日から6日までニュージャージー州はラトガーズ大学へ行ってました。ニュージャージーはニューヨークのベッドタウンということで飛行機は成田-ニューヨーク便を利用。ニューヨーク近辺はジョン・F・ケネディ空港とニューアーク空港の2つの国際空港があり、ニューアーク空港のほうが目的地には近いもののこちらはユナイテッド便しかなく、ユナイテッドは以前ハワイからの帰りに使った際の機内食が完食に苦しむレベルでゲロマズだったので素直にJALのJFK空港行きに。招待された会議自体は小規模なもので2日で終わり、それだけで即帰るのもさすがにアホらしいので翌日は有給を現地でとってニューヨーク観光という形に。正直行く前はかなり憂鬱だったんですが案外楽しい旅に。以下雑感。

  • とりあえず行きの飛行機に乗る前に再度充電しようと成田でPCを取り出したら間違って別のPCのアダプタを持ってきたことが発覚。一縷の望みを託して空港内の電気製品店へ行くも、自分のThinkPadの穴に合うユニバーサルアダプタはなし。展示品には合うタイプがあるものの、こちらは古いタイプで売ってはいないらしい。うんち。単なる旅行ならPC使えなくても普通に楽しめる程度には準備してあるけど、今回は当然このPCでプレゼンもしないといけない(ついでにその準備&発表練習自体もまだ全然終わってない)しガラケーもPCからUSB経由での充電器のみ持ってきているので詰んでる。もう全て投げ出して帰ろうかと相当悩んだけどギリギリ踏みとどまり、ガラケーでマンハッタンの家電量販店の住所をリストアップしてから飛行機へ。マンハッタンでは最初に行ったベストバイ*1で店員さんにいろいろ試したもらったところ幸い形の合うものが見つかったので事なきを得たけど正直生きた心地がしなかった。
  • 飛行機自体は行きも帰りも超頑張って席を選んだおかげでどちらも隣が空席で、しかも機内食も余裕がありお替わりにありつけて至極快適。よく考えたらいつも持ってきてるヘッドホンも忘れたけど今回は発表練習でそれどころではなかったので困らず。あと機内ゲームで囲碁があったのでやってみたけど難易度最大でもシチョウアタリが分からない超クソ思考ルーチンだった。しかも生き死にもどうも機械的な二眼の有無で判定してるらしく何故か隅の地が死に石扱いになっとる。そしてそれでも勝つレベルの弱さ。最近見たNHK囲碁の真似で三々に突っ込むのをやってみたら、明らかにこちらも変な打ち方してるんだけど相手の対応が下手過ぎて謎の奇形で生きた。
  • ニューヨークは最初の3日間ずっと雨だったのもあり最高気温10度ちょいとかで思ってたより大分寒い!機内用に持ってきたパーカー1枚以外上着がなかったのでこれをひたすら着続けることに。
  • ホテルは向こうで手配してもらった所でなかなか豪華。調べたら1泊15000円くらいのところだった。ただ水道水が異常に臭くて紅茶やコーヒーにしても飲めたもんじゃないので学会会場で確保してきたミネラルウォーターが必須に。まあ海外だと水回りが全てパーフェクトなんてのは滅多にないのでこれでも高得点。

    ニュージャージーで泊まったホテル。
  • 学会は大学主催の小規模なやつだけど、僕の分野に論文がよく引用されてる超ビッグネームがK先生と仲がいいらしくて一緒に写真を撮らせてもらったり小規模ならではの楽しみが。普段は機械学習の研究者が多いなかで今回はオペレーション・リサーチ分野の研究者が中心で意外に新たな発見があった。

    ラトガーズ大学リビングストンキャンパス。
  • で、この学会、ホテルまで送迎バスが来て会場のすぐ前まで乗り付けてくれ、その建物で朝食→午前のセッション→昼食→午後のセッション→夕食と全てが用意されていてまたバスでホテルまで送ってくれるという、ほとんど歩く必要のないアメリカ式ピザ養成仕様。スバルラインTTも控えてるので本当にピザるわけにはいかないので、ホテル内で筋トレをやってみたりなるべく地面に響かないようにその場ダッシュでソリアをしたりあるいはフィギュアのポージングを練習してみたりして必死にカロリー消費。
  • ニューヨークのほうはアホみたいにホテルが高く、ベッドだけあるような部屋+共用のトイレ・シャワーで1泊19000円也。ちなみに相部屋でも10000円超という相場。この日は単なる有給扱いで宿泊費も日当も出ないので結構痛い。ただそのホテル自体はかなり掃除が行き届いていてトイレもシャワーも清潔感があり結構快適。booking.comのレビューは価値観の近そうな人をある程度取捨選択すれば割と頼りになる。
  • そのニューヨーク観光の日は唯一の晴天日。3年前に後姿だけ拝んだ自由の女神を前から見ようと意気込んでたけど、案外それが面倒*2なことが分かったのですっぱり諦めてひたすら歩いてカロリー消費しつつニューヨーク飯を堪能することに。というわけで普通はメトロで移動するところを15km超ひたすら歩いてメトロポリタン博物館(の前)やらニューヨーク中央公園やらを散歩。とりあえずなんとなく煌びやかなイメージだったブロードウェイというのは単なる通りの一つでしかないことが分かった。ニューヨークの通りはブロードウェイを除いて完全な碁盤の目状で、当然交差点が死ぬほど多いけど信号は赤でも自己責任で車が来なければどんどん横断していく形式なので案外徒歩移動もスムーズ。そしてほぼ全ての通りが互い違いの一方通行になっていて、どちらか片方の車にだけ気をつけて横断すればいいので案外安全。なるほど札幌を歩くと信号待ちが長すぎて碁盤の目ってクソだと思うけどこれなら機能的だ。

    マンハッタンのパークアベニュー。北部は大体こんな感じの雰囲気。

    セントラルパークのベルベデーレ城。
    城から見たマンハッタン。

    碁盤の目状の街で1本だけ斜めに走ってるブロードウェイ。
  • ニューヨーク飯は昼はスペアリブ、夜はロブスターを堪能。表示金額に加えて税とチップで3割以上増しの金額を支払うので一気に金が吹っ飛ぶ。昼夜合わせて13000円くらいぶっ込んだ。ロブスターロール時価(market price)ってのは自分としてはなかなかのチャレンジ。海外出張は英語が使えるところがほとんどだけど第一の主用語である国はアメリカ以外行ったことがないので、店員に細かいメニューを訪ねたりしてネイティブな英語を聞くとそれだけで楽しい。「○○お願いできますか?」とか言うと"absolutely"とか返ってくるのが超カッコイイ。つうわけでチップ代まで楽しく堪能。でもレシートに金額と一緒にチップ代の目安として「15%: 4.20$, 18%: 5.04$, 20%:5.60$」とか書いてあるのは浅ましくて頂けない。

    スペヤリブとワイルドライスなる穀物

    食いかけのロブスターロール。

    ロブスターのラビオリ。

 てなわけで学会も観光も案外堪能できました。ニューヨークも1週間滞在とかだと相当飽きそうだけどもう1日くらいなら楽しめそう。とりあえず次行く機会があったら今度こそちゃんと自由の女神を拝みに行く。

*1:アメリカのヨドバシ的な家電チェーン。

*2:マンハッタンからはかなり遠くてかなり小さくしか見えず、近距離かつ前方から見ようとすると船に乗る必要がある。