スバルラインbyママチャリ6th

懲りずに今年も参戦。去年は社会人の金の力でローラー台&ロードバイク(という名前の健康器具)を購入して毎日30分くらいトレーニングした結果ベストタイムを5年ぶりに更新したわけですが、今年はさらに金の力で心拍計を購入し、2か月前から毎日1時間程度トレーニングしてさらにやる気満々。体重も平時60〜61kgなのを57kgまで絞って結構ガチ。

 さて前日は去年までは本郷に泊まってたわけですが、今年は金の力で麹町の一泊6800円のホテルに宿泊。朝4時の起床までに5時間くらいは眠れて悪くないコンディション。現地までは例年通りTのレンタカーに乗せてもらっての移動。今年は物工のHもゲスト参加することになり、ママチャリ2台+ロードバイク1台という大荷物で富士吉田へ。カロリーを効果的に補給するという戦いは既に始まっており、今年は

  • ヨーグルト+カレーパン(起床時)
  • 中華丼+おにぎり(出走2〜3時間前)
  • つぶあん&マーガリンパン(出走1時間前)

で計1500kcal計画的に摂取。
 ビジターセンターに着いたらとりあえず軽く最初の信号の少し先まで試走。心拍125程度で流す予定がいきなり140拍くらいまで上がって焦る。先行き不安。装備は去年は例外的に好天に恵まれてそんなに悩むことはなかったけど、今年は例年通りの気温なので少し考えて上着はなし・軍手着用・水200mlというチョイスに。

 そんなわけでママチャリ特有のスタンドでの擬似ローラー台でアップしつつ出走。去年は開幕の信号でいきなり足止めされたけど今年は10秒程度の信号待ちで済み、逆に前の出走者に追いつく展開。
 さて今年はタイム大幅更新を狙っている一方で出走順は去年のタイム順になっているので、近い出走の人はすぐ抜けるくらいのスピードでないといけないわけですが、案外それがなかなか難しく、それどころか1つ前出走の物工のHにどんどん離されていく。これ結局去年とスピードそんなに変わらなくね?という疑念が頭をよぎる。一方で心拍は先週の江戸川実走の感覚から目安に考えていた160拍をあっという間にオーバー。もう登りと平地では別物だと割り切って今回は170拍維持するという目標にシフトして淡々と踏むことにする。
 今シーズンはひたすらLSDを粘着質にやったおかげで心臓はかなり鍛えられていてダンシングは多用してもヘバらない自信があったので、料金所前といった急勾配の箇所は全てダンシングでスキップする。心拍が165拍あたりまで下がってきたときもダンシングで着火して無理やり170拍オーバーへ。また勾配の緩やかな箇所でも休んだりせず、ただ心拍数のみを見て無慈悲に肉体を動かす。1合目の駐車場で給水を試みるも軍手のせいでキャップを外すのに手間取り若干の体力ロス。それでもただひたすら心拍数を見て走り続け、しばらくしてようやく物工のHを抜く。このあたりではもうほとんど速い人達には抜かれ終わり、ペースの落ちた人を順次抜いていくだけになって精神的には楽だけど、今年は割と交通量が多くて抜くのに結構神経を使うので実際問題としてペースが乱れてしんどい。
 3合目を過ぎたあたりからは本格的に足・腰・腕どれもキツくってきて、170拍を維持できなくなり少しずつペースが落ち始め、ダンシングの頻度も減ってくる。それでも167拍は下回らないように気力で踏ん張る。心拍でキツさを数値化できているというのはやはり精神的にはかなり楽で、去年は「このペースで今後1年間悔いを残さないか?」と重い自問自答を続けないといけなかったのに対し、心拍計があると単に「はいはい167拍守ってりゃいいんでしょ」となり、特に勾配の変化があったときに理想ペースを非常に維持しやすくなる。
 4合目の大沢駐車場に到着した頃にはいよいよ売り切れ感が漂ってきて167拍の維持も難しくなってきたけど、再び水を飲んで覚悟を決めて8%区間へ。気力を振り絞って奇声を上げながらダンシングを敢行し、どうにか9km/hちょいで乗り切る。しかしその代償は大きく、その後の平坦区間では全くスピードが出ずいよいよ165拍も割り込む。本日のゴールまで残り数百メートルで先に到着したTが合図してくれたので再びどうにか着火し、奥庭駐車場の急坂を登り切ってゴール!

奥庭駐車場直前にて。正直死にそう。
 が、これは今回のゴール地点であって例年は5合目がゴール地点なので、休憩することなく再び先を目指す。既にタイムを見ると110分を超えており、2時間切りはほぼ無理だろうと思いつつもどうにか平坦部を165拍で駆け抜ける。5合目直前の数百メートルの登りは観光客が大勢いる中で大声で奇声を発しながら踏んで今度こそゴール!最後の力をもう一滴だけ振り絞って心拍計を時計に切り替えると1時間57分台の表示。2時間切ったという喜びと共にそのまま通路に倒れ込んで本日のスバル終了。
 というわけで結果は奥庭駐車場の今年のサークル公式ゴールまで1時間48分35秒・5合目まで1時間58分(弱)で去年のタイムを17分と大幅更新!平均心拍はおそらく167〜168拍程度、平均出力は推定210W弱。去年に比べて信号でのロスが少なく渋滞に引っかからなかったのを差し引いて純粋な実力だけでも最低12分程度は更新しているはず。スバルでベストタイムを10分以上更新するなんてのは初めてで、やはり1日1時間のトレーニングは裏切らないというのはあるけど、そのトレーニングにあたっていろいろアドバイスしてくれたTには頭が上がりません。
 そのTは去年と同じくママチャリ参加し、5合目までのタイム換算で1時間38分と圧倒的貫禄。ママチャリのサドルの高さが合わないので全体の半分近くダンシングで飛ばしたらしい。乗鞍ヒルクライム16位の猛者がこんな身近なところでしかもママチャリで走ってくれるなんてラッキーな人間は僕以外にはそういないのでいかに自分が恵まれていることか。

5合目にて。左がT・右が僕のママチャリ。
 てなわけで今年のスバルは苦労が報われた本当に辛くも楽しいものになりました。ビジターセンターのスタートで118分というタイムは料金所スタートなら100分切りが狙えるタイムで、これはサークルの計測会ではなく公式レースのMt.富士ヒルクライムでも中位以上が狙えるレベルなので、来年はママチャリでヒルクライムの公式イベントに何かしら出てみたい。以下反省

  • やっぱり給水に邪魔なので軍手は不要。今年は100mlくらいしか水飲んでないので150ml持てば十分かも。
  • 影響が出たほどではないけど5合目直前でうっすらお腹が空いたので来年は1600kcal食べる
  • ダンシングは腕の力さえあればもう少し増やせたのでダンシング用のトレーニングは必要。本当はシッティングでも低ケイデンス高トルク用の筋肉をつけたほうがいいけど、スバルの負荷を日常的にトレーニングでかけると間違いなく膝が壊れる。
  • 体重を2kg減らして短縮できるスバルのタイムは3分程度だけど、自分のレベルではまだそれ以外にいくらでも伸ばす余地があることが今回で分かった。なので減量については深く考えず純粋にパワーを上げることを考えるべき。