本郷行って博士論文の製本の入稿したり。製本は中身を印刷して持って行けば一冊550円くらい安くなるんですが、140ページ(70枚)×8部を研究室で印刷して折れたりしないように郵送or持参するというのはちょっと面倒過ぎるので素直にデータ入稿。田舎の大学はこれだからキツい。8部合計で約32000円で今月もサイフがキツい。
 さて学生部屋で後輩とダベってたところ、某コンマイエントリーシート書いてた後輩から「今までやったゲームベスト3と言われたら何を挙げます?」と訊かれたので、咄嗟に「思い出補正が強すぎるのを除いたらブレスオブファイア5・聖剣2・あと格ゲーでいいならスト3かな」と答えたんですが、よく考えたら聖剣2も思い出補正相当だな。スーファミのゲームでは一番最近クリアし直したから記憶が鮮明だったのでつい。冷静に家庭用ゲーム3本挙げるとしたらブレス5・タクティクスオウガスーファミ版)・ロマサガ2とかになるかなあ。コンマイエントリーシートだとやっぱりビーマニとかゴエモンとか書く人がいっぱいいるんだろうか。
 で最後にウチの学科の先生の最終講義を見物に。博士は授業取る必要とかほとんどないのでこの先生の話を聴くのは最終講義にして初めてなわけですが。どうやらCG界の超エライ先生だったらしくて「同じ国際会議でジョージ・ルーカスの直前に講演した」とかいろいろ凄そう。コンピューターが巨大で超高価でカラープリンタとかすらなかった時代に「貴重なコンピューターをCGみたいなお遊びに使うな」と罵られながら研究を続けてきたとかそういう歴史の話は面白い。技術的な話題では、70年代とかの隠面消去問題(前の物体の後ろに隠れている部分は描画しない)という基本的な幾何の問題から始まり、80年代に光源と影の処理技術*1といった問題に取り組むようになり、近年では雲とか水とか物理系を丸ごとシミュレートしてリアルタイムで自然の描写したり、と徐々に技術が進歩してきてるのがよく分かった。で随所に出てくるサンプル画像とか見ると、意外に1980年代とかの時点でもう(静止画なら)相当精度の高いCGになってるんですね。なんとなくCGって90年代後半に急激に発展したようなイメージだったけど最先端の世界は違ったんだなと。というわけでCGあなどれん。

*1:そういえばコンマイの中の人がこのへんの積分計算の問題について前に語ってた