霊仙山へ。民宿のおっちゃんに送ってもらって浄水場側の登山口へ。昨日とはうって変わって静かな登山道。沢沿いの樹林帯なので涼しくて気持ちいい。が、最初のうちは道もよく整備されててサクサク進めたものの段々際どい登山道になってきて徐々にペースダウン。道自体はそこまで荒れてないんですが、目印のリボンやペンキがかなり分かりにくくて慎重に探さないとすぐ迷いそうになる。ていうか一度間違えて変なガケ登るとこだった。地図に「危」マークがあると「あーコレまともな道じゃない気がするけど『危』マーク付いてるってことはこの道が正しいのかな」って勘違いしちゃうので危険度が増幅される説が。
沢沿いの道。
というわけでエラく道の分かりにくい登山道だったわけですが、そのなかでの癒しだったのが数多くある「西出商店」の案内板。山と高原地図によると店主が個人で登山道整備してるみたいだけど、ホントこの看板がなかったら廃道クラスに難易度になる。
さて今日の登山道では花はほとんど見られなかったんですが、代わりに楽しませてくれたのがヘビさん。最初に見つけたのは南アルプス以来となるジムグリ。まだ小さめのサイズだったので割と赤めの体色で可愛い。で、次に見かけたのが腹が真っ白で他が黒いという謎の幼蛇。
謎のヘビ。
写真映りがちょっとアレですが、そもそも家帰ってから調べても大雑把な特徴すら一致するやつが全く見つからない。ヒバカリかジムグリあたりの変異？とりあえず捕まえたはいいけどは「なんだか全く知らないヘビが出た→本州のヘビで僕が一番詳しくないのはマムシ→マムシかも」とビビり気味だったのが情けない。ちゃんと山をナメずに軍手してたらもっとアグレッシブにいけたのが悔やまれる。しかしヘビがこんな出るってのはやっぱり人が全然通ってないってことですね。実際こっちのルートでは登山客２人しか会わなかった。
途中あった滝。
さて２時間ちょい歩いたところで開けた尾根へ。日当たりが良くなってちょっと暑いけど、冷たい風が流れてるので昨日よりは大分快適。しかし尾根も以前は笹薮が生い茂ってたらしく、それを鹿が根こそぎ食って今の風景になったらしい。確かに道中でも鹿は目撃したし、表皮を根こそぎ食われた痛々しい樹木なんかもあって、何より尾根付近の道が鹿のウンコだらけ。笹とか食ってるあってメッチャ固いウンコだった。
尾根。
尾根まで来たら頂上まではもうすぐ。メインの登山ルートとも合流して若干賑やかな雰囲気に。
霊仙山頂上。
実はこの「頂上」はこの山の最高地点ではないんですが、たぶん位置的に最高地点は琵琶湖が見えず眺めがあんまり良くなさそうなのでこっちが頂上扱いになったっぽい。民宿で120円で作ってもらったおにぎりで昼食。
帰りはメインの登山道からの下山。なんて歩きやすいんだ。迷うようなポイントもほぼなくて、９合目〜１合目までそれぞれ看板も立ってるし浄水場ルートとは雲泥の差。しかし結構日当たりがいい道なので暑そう。あと雰囲気がちょっと単調なのでやっぱり登りは浄水場ルートが正解だったっぽい。
てなわけで快調に飛ばせたので余裕をもってバス停に到着。が、今朝チェックしたはずのバスが改めて時刻表見てみると存在せず、その次のバスまでいくぶん時間があるので更に1kmほど歩いて本日散々お世話になった西出商店へ。ちょうど登山道の整備してるジイちゃんが店番してたんですが、そのジイちゃんがほっそいんですね。これでチェーンソー持って山入って早朝から道整備するというので本当に頭が下がります。なんでも最近はゲリラ豪雨がひどくて頑張って道作ってもすぐ流されてしまうので簡易的な道を作るので精一杯らしい。そういえば滝付近に水場があるって地図に書いてあったのに見なかったけど、それも道を作り直した際に水場からルートが外れてしまったらしい。200円しか買い物できなかったのが心苦しいけど是非とも今後とも元気に頑張ってほしいもんです。というわけで２日間の登山が終了。
お世話になった西出商店。
登山が終わったので文明人に復帰すべく琵琶湖畔の長浜駅へ移動して長浜太閤温泉の国民宿舎で日帰り入浴。浴室から琵琶湖は見えなかったけど600円(ただしコインロッカー有料)の割にかなり気持ちいい場所だった。琵琶湖も一度じっくり攻略したいな。
さて本来ならここで帰る予定でしたが、物工のＮから誘いを受けたので夕飯を一緒に食べるためだけに新快速に１時間揺られて京都へ。北大路駅でＮ＆Ｎ嫁と合流してＮ嫁の以前のバイト先で夕食。免許持ってる野郎が２人いるのに出産日近い妊婦が運転とかダメ過ぎるけど京都の道路が魔境なので仕方ない。この夏は徳島行けなかったなースッポン釣りたい。Ｎが凄く会社辞めたそうだったので「とりあえず借金完済するくらいまでは頑張って働け。俺は意地でも社会出ないけどな！」と激励しときました。まあＮには是非とも頑張ってDQNネームを考えて頂きたい。アリエスとか？
というわけで楽しく食事して今度こそ柏へ帰還。京都の滞在時間３時間。いやー楽しい旅行でした。というわけでいいかげん現実に戻ります。
