朝6時に目が覚める健康的な朝。ていうかアメリカ来てから何故か完全に朝型人間になって嬉しい限り。しかし発表練習がまだ不完全なのでホテルの朝飯も食わずひたすらスライドと睨めっこ。

ホテルの部屋から。左奥のほうが Rutgers 大学
 10時過ぎにK先生が15分遅れで車で迎えに来て大学へ。ていうかポルトガルといいスペインといいラテン系の人間はホント息をするように遅刻するな。
 行先はホテルから40kmほど先のラトガーズ大学 New Brunswick キャンパス。New Ark キャンパスはホテルのすぐそばにあって当初はこっちに行く予定だったんですが、なんでも New Brunswick のほうが聴講者が多いということでこちらに行くことに。
 車に乗って見てみると、さっそく昨日渡したパイの実が空になってる。ていうかファミリーパックのかなりデカいやつだったんですが。そして今日の移動中はトッポをボリボリ食ってた。
 大学までは主にハイウェイを使って移動するわけですが、K先生が「これがGreekスタイルだ」とかいって恐ろしい運転をするのでヒヤヒヤしっ放し。制限速度は時速65マイル(105km)制限くらいで他の車はせいぜい70〜80マイルのところを車間距離30mもとらず90マイルとかですっ飛ばすし2重の車線変更とかやりたい放題。おまけに見どころを僕に案内するために余所見しまくりだしホント怖い。しかしアメリカの片側6車線というのは本当に壮観。片側2車線の場所に来るとやたら狭く感じる。
 昼飯は大学近くのスタバのサンドイッチ。K先生のスタバ推しがやたら激しいんですが、まあ普通のスタバなので取り立てて美味しいわけでもなく。
 大学ではとりあえずK先生の部屋に行って研究の話。人の研究を英語で聞くのはキツいものがあるけど流石に自分の研究を説明をするぶんにはスムーズ。こっちの大学は教授陣の部屋が全部開け放たれてて片っ端から声かけて回ったりえらくオープン。柏と同じく郊外型のキャンパスでも雰囲気はかなり違うな。


 で、いよいよ僕の研究発表。発表中に食べるためということでピザがズラリと並んだりなんというかアメリカン。聴衆は New Ark キャンパスからのビデオ聴講と合わせて10人くらいで先生と学生が半々くらい。いやあひどい発表でしたね。所々入るコメントの意図をなかなか汲み取れず時間を浪費しまくり。直前にK先生に概要をざっくり説明してたからフォロー入ってどうにかなったけどやっぱり無理ゲー。ていうかK先生のラテン発音は聴き取り辛いし、一方で中国人なんかは発音はすごく綺麗だけど超絶早口だしままならない。K先生の「アルム」が"arm"だと気付くのだけで1分くらいかかった。
 あと日本人と違って謙遜は美徳にならないとはよく言った話ですが、実際今回の発表では最初に「私は英語力が大変酷いので、いつも英語でプレゼンするときは一字一句話す内容を丸暗記しているのですが、今回の発表は残念ながら丸暗記するには長過ぎます。そのため今日の発表は少々洗練されていない部分があると思いますが、意味が通じるように願っています」と試しに(丸暗記して)言ってみたところ、やっぱり微塵もウケませんでしたね。外人が日本語でこんなこと言ったらけっこう笑うと思うんですが、やっぱり文化の差というのはあるんですねえ。まあ発表の内容自体はそこそこ踏み込んだ質問もきたし割と好評だったっぽい。
 発表後は帰りの飛行機のこともあるしすぐ出発。ラトガーズ大学滞在時間2時間半!短い!空港に行く前にちょっとした観光ということでリバティ州立公園へ。ここはニュージャージー州ながらハドソン川を挟んでニューヨークと向かい合ってるということで、自由の女神(の後ろ姿)とか再建中のワールドトレードセンターとかエンパイアステートビルとかいろいろ拝んできました。まあ正直アカデミックな点では自分のネタだけ説明するばっかで特に新たに得られた知識とかはほとんどありませんでしたが、英語練習+観光ガイドの対価と考えれば全然オッケーですね!というわけで案外楽しいニューアーク行きでしたとさ。K先生ありがとう!

自由の女神

マンハッタンのビル群。一番デカいのが建設中のワールドトレードセンター

スタッテン島とを結ぶフェリー。K先生曰く「あらゆるものが高いニューヨークで唯一無料なのがこのフェリー」らしい。