学会をスキップしてサイクリング。早めに出発したいところですが、悲しいかなチャリ屋が10時にようやく開くのでゆっくり朝飯食って準備。で、10時に早速チャリ屋に向かってみるも閉まったまま。15分ほど待っても空く気配がないので、英語が通じる近所の観光案内所で「今日はあそこは休みなのか」と訊いたら「いや普通にやってる」との答え。で、再び戻って少し待つとようやくチャリ屋のオヤジが登場。30分遅刻してもしれっとしてるあたり流石スペイン人。でも有り難いことに英語がちゃんと通じたので地図を見せながらいろいろコースのアドバイスを貰ったので怒りは多少収まりました。
さて今日のコースはホテルのある東海岸から西側を目指すルート。ホテル付近は西に向かう大きな道がないので、とりあえず村道を使ってほぼ真西を目指したんですが、その傾斜がアホ。目視10%くらい以上ある。あげくの果てには十分広い道なのに(たぶん傾斜がヤバ過ぎるという理由で)一方通行とかあるし。慣れない自転車というのもあり背後にひっくり返る危険性があったのでいきなりチャリを押すハメに。先行き不安。
どう見ても傾斜10%超えてる。
このへんは一帯バナナ園。
メインロードに出てからはさすがにそれなりに人道的な傾斜。最近スケートで左側から背後を見る訓練をしてたおかげでポルトガル行った時ほど右側通行にも苦労しませんでした。しかしすれ違うチャリにロードが全くおらず悉くマウンテンというあたり土地柄を感じますね。ちなみにチャリ屋に置いてあったのもマウンテンバイクのみで、しかもブロックタイヤ・サスペンションという完全装備。
San Jose (サンホセ) あたり。
さて10kmほど走ったところでメインロードから外れて山行きの道へ。初めのうちはいかにもヨーロッパの山の街という風情で癒されながら登っていたんですが、標高600mあたりから徐々に建造物が消えていって見通しの悪い樹林帯の道へ。ついでに傾斜もやや急になってペースもどんどんダウン。1000m超えたあたりからは最も軽いギアで巻き道しまくってほとんど歩いてるのと変わらないようなペースに。ついでにこのあたりからは大分ガスって気温もかなり下がってます。
ちなみにラ・パルマは東西20km程度の島ながら2400m級というアホのように高い山々があり、世界最大のカルデラがあるほか各国が合同で建設した天文台が建ってたりします。そして島には終始東風が吹いており、雲は高い山々に完全にせき止められるため東側は常に曇ってるんですが、その雲がせき止められる様が見事に体感することが出来ましたとさ。
いざ山へ。上は完全に雲の中。
高度500mくらい。
道路と登山道が交わる場所にあった看板。現在1200m。
山っぽい花。
1300m付近の展望台っぽいところから。
天文台のある島らしくこんな看板も。
超鈍足で1400mまでどうにか登ったところで El Pilar に到着。ここはキャンプサイトとかがあり休養林といった感じの場所。というわけで樹林帯の真っ只中なので、完全にガスってるのもあり見晴らしはゼロ。ここが峠になってるので高度的には西海岸が拝めてもおかしくないんですが。またオフロードをマウンテンバイクでグングン走る一団がおり、話してみると*1島内のサイクリングチームらしい。ていうかかなり綺麗な英語だった。ポルトガルはホテルと観光案内所以外は英語が通じる気配が皆無だったけどスペインは以外に各所で英語が使える印象。
サイクリングチームのにーちゃん。
さてここからチャリ屋のお勧めは
このちょっとした山道を往復することだったんですが、体力的にも時間的にも若干厳しいのでそのまま来た道を戻って帰還することに。ていうか25km弱の道で４時間半かかるとは思わなかった。傾斜がアホとか諸々の事情を差し引いても1400mアップくらいでバテるってのはちょっと体力落ちてますね。というわけで距離自体は大したことない＆帰りはずっと下りということで、写真を撮るため止まりまくりながら走ってもわずか１時間半でホテルへ到着。
で、チャリ屋のオヤジからは「チャリを長時間放置してると盗られるから注意」と念を押されてたのでさっさと返却しようとチャリ屋に17時半頃に向かったわけですが、またもチャリ屋が開いてない。午後の開店時間は17〜19時なんですが*2、よく見ると朝はなかった張り紙があり「やっぱり午後は18時から開けます(ﾃﾍｯ」と書いてある。ナメてる。仕方ないので一旦ホテルに戻ってシャワー浴びた後に再度向かったわけですが、18時に着いてもやっぱり開いてない。結局オヤジが来たのは18時20分ごろ。ナメてる。しかもこの日チャリを借りに来た別の日本人の話によると午前も12時半ごろには店閉めてたらしいので、おめー今日３時間しか働いてねーだろという。そりゃスペイン経済傾くわけだ。
