観光ができる最後の日ということで今日は国鉄を使ってローカル線の旅へ。とりあえずは松山駅までタクシー。こっちの料金は基本的に距離制らしく、バイパスとかに入ると急にメーターがクルクル回り始めて「すわボッタクリか!」とビビる。まあ5km走って450円とかですが。
 切符購入は筆談で難なくクリア。9分遅延の電車の切符を本来の出発時間の4分後に購入してホームへダッシュ。「電車の時間は正確」とか聞いてたけど割と遅延だらけだった。
 瑞芳駅で下車してメイン路線は終了。1日乗車券を購入して平渓線というローカル線へ。「平渓線の各駅では悠遊卡(Pasmoみたいなもん)は使えません」とか(もちろん台湾語で)書かれてたりしてローカル線気分が盛り上がります。駅で180円の弁当を買ったけど肉が固くてちとイマイチ。あと台湾風のウインナーって大分甘いんですよね。これはこれで案外美味しいんですが、不意にこの甘みがくると面食らう。

瑞芳駅の自販機。

60元の弁当。
 さて十分駅で降りて目指すは「台湾のナイアガラ」十分瀑布。しばらく線路沿いに歩くんですが、その線路の左右に土産物屋とかが広がっててみんな移動するときは線路をヒョイっと渡ってます。なんか赤い看板に「線路を渡ったら○○元の罰金!」とか書いてあるんですがお構いなし。のどかですねえ。

十分駅。
 線路を外れると基隆河の吊り橋を渡り、そのまま川沿いの遊歩道へ。残念ながら遊泳禁止の模様。というか歩道がガチガチに柵でガードされてて河原に出られる場所が皆無。なんか魚はいたんですが遠くてよく分かりませんでした。線路はあんなフリーダムなのになんで川はガンガードなんだ。川はこんなふうに少々残念なんですが、この遊歩道は所々線路のすぐ脇を通るため電車と渓谷を同時に間近で見られるというのはグッド。台湾人や日本人、そして少しだけいる欧米人みんな電車が目の前の鉄橋を渡ると大喜び。


道中。
 で線路の脇の砕石を歩いていって十分瀑布へ到着。入場料学生70元(=210円)。なんか「平渓線の1日乗車券は使えません」とか書いてあるー!なんかココは国と個人で所有権についてモメてるらしく、数年前までは入場不可だったりいろいろバタバタしてたらしいんですよね。で、以前は1日乗車券があると割引料金で入場できたらしいんですが、その割引がこのゴタゴタで消えた模様。うーむそれなら1日乗車券じゃなくて普通に往復それぞれ切符買った方が安かった。
 でその十分瀑布。感想は「現代の写真技術は凄いなあ」ということ。いや形はかなり整っててキレイなんですが、スケールがどうにも小さい。そしてここも至る所が柵でガンガードされててあんま近づけないし。日本以外でもこんなに事故に過敏なとこがあったとは。


十分瀑布。
 というわけで、なんか消化不良なので、「立ち入り禁止じゃないけど明らかにココ柵付け忘れただけだよなあ」という感じの荒れた道へ。日本では見かけない緑色のトカゲを見かけたりと南国気分は味わえたけど、残念ながら西表のリベンジを狙ったブラーミニメクラヘビはまたも見つからず。残念。

なんかのトカゲ。
 さて以前は十分駅の反対側にある大華駅まで線路の上を歩いてへ行けたらしいですが、今はその線路に侵入できなくなっていたため再び十分駅へ。1日乗車券をムダにするのも惜しいので、平渓線を更に奥まで進んで終点の菁桐駅へ。しかし特に見たいものがあったわけでもなく、そして何より諸々の事情で現金が帰りの運賃含めて400元=1200円くらいしか残ってなかったので、ちょっと駅前をブラブラしてすぐ逆戻り。貧乏は身に堪える!そういやこっちじゃ日本の短冊みたいなノリで竹筒みたいなのを垂れ下げておく習慣があるっぽく、いろいろ願い事が書いてあった。なんか「我要迅速的痩身(細かいとこは違うけどこんな感じ)」みたいな身も蓋もないのもちらほらあってなかなか笑えた。

台湾の短冊的なやつ。
 帰りは台北駅で降りて土産物をあちこち物色。土産物屋は妙にクレジットカードの通用度が高かった。どう見ても客単価1000円いかないような店でどう利益が出るんだ。そしてこっちが何も交渉しなくてもいつの間にか価格が下がってるし!リピーター期待する店なら値引きもありだけど、こういう店で勝手に値段が下がるのは民度が高いと言わざるを得ない。
 さて夕飯はホテルの近くにあって気になってた自助餐(セルフ形式)の店へ。店内には様々なおかずが置いてあり、それを適当によそって最後に料金が決まる形式。店の外からもおいしそうな料理が沢山見えており、それでも最終日まで入店を躊躇ってた理由は注文システムがサッパリ分からないから。勇気を出して入ってみて、とりあえずありったけ料理をよそってオバチャンに持って行ったところ、どうやらオバチャンの目分量で料金が決まる模様。この適当さたまらん。僕もbobもありったけよそって僕は100元、bobは105元でした(+白米10元)。米は「大的飯!大!ダーッ!」と連呼したらお値段据え置きでちゃんと大盛りにしてくれました。400円でこんなたらふく食えるとか素晴らしすぎる。そして料理を直接見て選べるので漢字から内容を推測する必要もないし自助餐最強でした。もっと早くから行っておけばよかった!