ドラクエ9

終わりました。予想に反して大分楽しめました。
クリアまでの(実)プレイ時間は28時間。通信はなしで攻略情報は見ず、事前情報としてあるドラクエの知識は5まで。近代ドラクエの知識もあったらもっと効率良くプレイできそう。テンション(とスーパーハイテンション)とか説明書に一言も出てこないんですけど。あと転職システムの上級職についても、それぞれどういう性能か知らないので転職可能にするためのイベントと再レベル上げの手間を考え見送り。最終的に

  • Lv39僧侶(主人公)
  • Lv39魔法使い
  • Lv41武道家×2

でラスボス倒しました。当初の目的であるスタッフロールでえあとらっくの名前を確認することもできたし20時間台でクリアできたし満足。
面白いと思った要因は戦闘が楽しかったという一言に尽きます。演出の待ち時間もそれほどは長くなくキャラが良く動いて気持ちいい。6とかみたいに敵がモサモサ動くのは正直嫌いなんですが、こういう直接殴り合ってる演出だったら全然OKですね。
あとボスも意外に強くて、なるべく所持金が少ない状態を維持してガンガン先に進むスタイルでやったらトータル4回全滅しました。んでちょっとレベル上げて対策考えて再戦したら案外楽に勝てるってのがRPGやってる感じがして楽しい。
まあいろいろ欠点もいろいろある(ハードがDSなこととかストーリーがしょぼいこととか)けど、僕としては「これが近代ドラクエかあ」という気分で十分堪能できました。でもクリア後のイベントは作業っぽい予感がするのでやりません。さあ終わったしネットで情報見るぞー

以下詳細な感想。システム的なネタバレ有。

  • シナリオとか

設定からして既に完全に「おつかいRPG」として開き直っており、ひたすらショートショートを読んでいく感じ。つまらないわけではないけど壮大さからは程遠い感じ。あとラスボスのキャラ付けがあっさりし過ぎてて小物感がひどい。あとガングロ妖精は死んでほしいとしか最後まで思わなかった。

  • 音楽

すぎやまこういちワールド全開。つまりは毒にも薬にもならない。嫌いじゃないけど単品で聞きたいという気には全くならない。やっぱすぎやまこういちファミコンの音じゃないとダメだ。*1

  • グラフィックとか演出とか

最初のキャラメイクは候補が少なくて残念感が漂ってたけど、モーションは細かく作ってあって爽快感がありました。呪文とかも過剰演出がなくてストレスなし。まあヒャダルコ・イオラ・メラミまでしか覚えなかったからそっから先は知りませんけどね!あとキャラやカメラワークが動き回るのは別に構わないんですが、動き過ぎてグラフィックを眺めているだけでは攻撃したのがスライムAなのかスライムBなのか非常に判りにくく、下のメッセージを見ていないと完全な情報が入ってこないのは問題。
あとムービーは要らない。天の箱舟の待ち時間が鬱陶しい。

  • 戦闘と戦闘まわりのシステム

シンボルエンカウントになったのはこれはこれでアリだと思います。エンカウントの仕方の方針でレベル上げの効率が結構変わるのが面白い。あと雑魚敵回避していったとしてもボスはそれなりに強いし。聖水使って歩きまわるのもなかなか斬新でした。
あと今回レベル上げがメタル系一択じゃなかったのは大きく評価できると思います。今まではこれがドラクエの作業感を演出する大きな要素だったので。自分のパーティーでははぐメタが出ても逃がしてしまうことが多く、またはぐメタ狩りでは金が貯まらないというのもあり、どこで戦ったら(またどの敵とエンカウントしたら)総合的に効率が良いかを考えるのが楽しかったです。
育成システムもまあ悪くない。自分の場合武道家はそのまんま、主人公と魔法使いは一旦武道家で素早さ+10だけ取って元の職業へ戻りました。あと回復役にしてた主人公については、レベル20くらいまで「主人公補正で勇者の諸々の回復呪文覚えると信じて旅芸人を続けるか素直に僧侶にするか」と迷ってました。主人公を回復役にしたことについては作戦を指定できない(「いのちをだいじに」とかでの後出し回復ができない)から少し弱いかとも思いましたが、ピオリムである程度カバーできる・暇な時に「おうえん」を使ってればいいということで結果的にはそれ程効率は悪くなく。

  • 操作性とか

DSが持ちにくいし斜め入力しにくいし指が疲れて大変。最終的には

  • スタンダートに両手でDSを持つ(主に戦闘と町)
  • 左手でDS持って右手でタッチペン持ちつつ小指でボタンを押す(主にダンジョンと町)
  • 左手でタッチペン持って右手でDS持つ(主にフィールド)

を使い分けることでそれなりにストレスを抑えられました。

  • その他

クリア後のレベル上げとかおまけシナリオは(よっぽど本編が死ぬほど面白いとか思わない限り)基本的にやらない主義なので、その位置付けから見るとサガフロみたいな未完成っぽさを感じる。ザオリクベホマも出てこず最上級魔法は敵が使ってきたメラゾーマしか見てないし回収されてない伏線も多いし。伏線はどうせおまけシナリオで回収されるんだろうけど、要は「本編には関係ない話だったんかい!」と。まあザオリクはあったらヌルゲーになってただろうから無くてよかったけど。あと錬金についても本編クリアにはあからさまに関係ない感じで白けた(でも特やくそうだけは大量生産した)。

*1:ちなみにこれは懐古厨ってわけじゃあないです。DQ5は最も長くプレイしたけど曲はそこまで大好きではないしDQ2は高2で初めてプレイしたけど曲は大好き。