ワイルドアームズ クロスファイア

終わりました。以下ネタバレあるかも。

  • ストーリー

とっても切ないお話でした(伏線未回収的な意味で)。明らかに犯人入れ替わりのトリックを使わないと不可能に見える描写が沢山ある一方で、それを否定するような描写もいくつかあり、これをどう回収してくれるんだろうかと思って進んでたんですが、そもそも犯人入れ替わりを匂わせる伏線すら回収されずに終わってしまいました。終わった後でネット見たら「こういう最後まで明らかにならない設定があってもいいじゃん」とかいう擁護が多いけどそもそも内部完結すらしてないから!まあ大筋としては典型的なアラインメント:カオスのお話で僕には少し眩し過ぎました。

  • 音楽

主人公のテーマ的な曲の多くに口笛が入ってるんですが、それが合成じゃなくて録音したものとスタッフロールで分かって巧いなと思った。曲自体は印象に残ったのはとくになし。

常にOFFに設定してたのでエンディングで突然喋りだしてびびった

  • ゲーム

まあシステム自体はこれはこれでアリだと思います。一番の特徴としては、一般的なシミュレーションゲームでは多大なる消費MPとかペナルティとかのもとで使えるような魔法がいとも手軽に使える、というもの(行動順を早める/遅らせる、敵を移動させる、フェニックスの尾でHP半分以上回復、素早さ常時大幅アップのアビリティ、等々)。これ自体は「ああこういうシステムもアリなのか」と思うんですが、いかんせん敵がとにかくアホ過ぎるのが問題。上のような「あからさまに強い」行動を全然使ってこないだけでなく、

  • 自分の攻撃範囲に入るか攻撃を受けるまで一切動かない
  • 相手が近くにいてもひたすら補助魔法を掛け続ける(2人組で永遠にヘイストを掛け合い続ける、なんてのも)
  • 弱点を突けば同じ消費MPでより多くのダメージを与えられるのにそれをしてこない

とか相当酷い。ほかにも「戦闘の途中で敵の援軍が大量に出現する」「行動順にランダム性がかなり高い」「攻撃の効果予想が一応出るけどかなり不完全」といったシステムと相まってとにかく戦術を立てにくい。で、終盤とかいわず序盤の後の方から既に完全ゴリ押しのゲームになってしまいました。強すぎる技があまりに多すぎて「これはあからさまに強いから禁止にしよう」という気にもならないし。

つうわけでちょっと僕には不満足な出来のゲームでした。さて今月は忙しいっぽいししばらくRPGはやめてPCで先輩にもらった東方妖々夢をやろうと思います。余裕が出来たら今度はペルソナ3とかドラクエ1とかがやってみたい。