生物部OB合宿行ってきました。場所は毎度お馴染み南アルプスは広河原キャンプ場。僕は一人だけ試験の終了が遅かったので1日の夜行で行ってバスに乗り継ぎ2日の朝6時に到着。テントに行ってまだ残っていた人に聞いてみると1コ下の後輩が鳳凰三山に行ったというので僕も一昨年のリベンジをすべくM高を誘って出発!
鳳凰三山に行く人の大部分は一昨年僕らがそうしたように夜叉神〜鳳凰三山〜青木鉱泉てなルートを通り、広河原から登るor下るという人はほとんどいません。そんなわけで広河原からの登りは「荒廃気味」と地図に書いてあり、実際通ったことある一本隣の登山道はかなり嫌な道でした。が、通ってみるとそれほど酷い所ではなく、所々やや道の分かりにくい所はあったものの概ね普通の「樹林帯の急な登山道」という感じでした。
しばらく歩いていると登山道脇の石の近くでニョロニョロ動くものが。ミミズかな?と思って近付いてみるとどうも違う。こちらを確認して土の中に潜って逃げようとしています。ジムグリだ!ジムグリはその名の通りよく地中に潜るヘビの仲間です。見つけたのは幼蛇でよく見ると綺麗な赤い斑点がありました。こんなん拝めるなんて人の少なくて荒れ気味の登山道も悪くないなあと一気にハイになる僕とM高でした。
さて2時間ほど登ったところで樹林帯を一時的に抜け大きい石の転がる礫地帯へ。まぶしい!空からの日差しと石からの強烈な照り返しで上を見られないだけでなく下を向いても眩しいという状態。これこそ山ですね〜。あたりにはガアガアと鳴くホシガラスがハイマツを行き交っています。
礫地帯を抜けて再び樹林帯に入り少し歩くと白鳳峠に到着。長い登りはこれでひとまず終了。尾根沿いに歩いていると森林限界を超えてハイマツ帯へ。しばらく歩いて前を見ると何か小動物がこちらを見ています。これはまさしくオコジョ(こんなやつ)!茶色と白に綺麗に分かれた夏毛がラブリーです。自分より大きいライチョウを食べたりとエグい性格をしてる彼ですが好奇心も旺盛で、あちこち動き回ってはこちらを見ています。素早くて残念ながらカメラには収められませんでしたが、オコジョが去っていった後はもう幸せ過ぎてしばらく呆けていました。人の少ない山最高。
そのまま尾根道を歩いていたところで僕らより先に出発していたI佐と落ち合いました。彼はもう鳳凰三山全て回って戻るところでした。僕らより1時間しか早く出発してないというのに相変わらず激しい奴だ。
I佐と別れてしばらく歩いていると段々鳳凰山らしい白い巨岩が現れてきて間もなく地蔵岳に到着。とりあえず記念撮影してから懐かしのオベリスクへ。再度説明するとオベリスクとは地蔵岳のてっぺんにある高さ3、4メートルくらいの巨岩で、上からよく伸びて今にも切れそうなロープがひょろりと垂れています。うーんやっぱり高い。ていうか怖い。初見のM高はやっぱりヒヨってます。でもまあ去年後輩も登れたわけだし、と勇気を振り絞って登りました。恐怖を紛らわすために絶叫しながらロープをよじり上がっていきなんとか制覇。マジで嬉しかった!下の人間がゴミのようでした。
さて実は本当に怖いのは下りだったりしたんですがまあ気合で。いくらか擦り傷ができましたがなんとか帰還。ここからは来た道を戻るだけ。これがまた辛いんです。もう僕は歳で登りより下りの方が辛い人間なので足がキツイキツイ。1500mも下れるかっての。ほとんどコースタイムと同じくらいのノロノロペースで少しずつ下っていきました。キャンプ場に着いたのが4時半。速攻で川に水浴びに行って(推定水温15℃未満)汗を流しました。マジ疲れた。
さてさてここから楽しい夕食の時間。みんなで焼きソバ作ってました。僕は買っておいたカボチャとサツマイモを使ってカボチャの煮物と蒸し芋をふるいました。さすが全員OBだけあって飢えていた現役時代と違い優雅な食事でした。

例によって山の朝は早いので9時には就寝しました。