出発は前日23時54分。1時間くらい早めに新宿へ。南口の改札前でbobを待ってたら外人さんに突然話しかけられました。どうやら亀戸に行きたくて総武線がどれか聞いているらしい。ここで僕は外国人の日本人への好感度を-15くらいは下げてしまいました。二重のアホなミスかましました。僕は総武線が青色のやつと勘違いして周りを見渡して青い線の看板を発見、「らいん2!」とか外人さんに教え(なんか違うなーとは思ったけどよく考えたら「ぷらっとふぉーむ2」だった。でもそんな些細な事はミスには入らないのです)、外人さんはそっちに向かってったわけです。でも僕が見た青い線をよく見てみると実は見間違いで2番線じゃない!おまけにそもそも総武線が青色ですらない。


そして僕は逃げ出した


そんなわけでbobと合流して速やかに西口・東口と繋がってる地下側の方へ避難しました。幸い乗る列車が来る5番線は他のホームから離れてるのでハチあわせることはなさそうでのんびりS原(ラディン)とI崎を待ちました。
I崎が若干遅れたものの全員揃って無事出発。装備振り分け。・・・ってかなんで君達一泊で荷物そんなに多いんですか?結構アップあるというのに。下界にベースキャンプ構えて荷物置いて登山できるっつうなら僕も死ぬほど荷物持っていきますが。去年と同じくS原に多めに押し付けて振り分け終了。元ワンゲルのI崎に生物部ローカル(と思われる)用語がどこまで通じるか訊いたりしてました。
頂上現象(下から見て頂上のように見えるが実際に着いてみると頂上ではないこと)→当然ローカル
バール(食事用の容器のこと)→通じる
ブキ(スプーンやフォーク等の食器)→意外にも通じた。でも絶対メジャーではない
キジ紙(きじし、トイレットペーパーの事(一般にはケツを拭く紙の総称であり「きじがみ」というらしい))→通じない。ワンゲルでは巻き紙(まきし)と言うそうな。ちなみに医科歯科ワンゲルではトレペ。トレペって絶対トレーシングペーパーでしょ。つーわけでキジ紙最強。
アタックザック(登山用のとっても大きいザック)→通じる。しかし医科歯科では「でかザック」・・・。
等等。僕らとは違うまとまりで登山してきた人とそういう話をするのは非常に楽しいですね。
甲府に午前2時半頃着いて散歩したり吉野家でメシ食ったりしてバスを待ちいざ広河原へ。
バスを降りると空気はひんやりとしてて山の匂いがしました。「登山計画書を提出して下さい」とかやたら言ってるうえにみんな出してるみたいなので登る前に僕も書くことに。
ふむふむこれが計画書かあ・・・ん?団体名?何それ?思いつかないので「S原を囲む会」に決定。これで僕がもし遭難したりしたら連絡先(実家)に「もしもし?S原を囲む会のソクラテスさんは・・・」とか連絡が来るのかな、とかアホなことを考えたり。「CL」を無意識のうちに「チームリーダー」の事だと理解した僕は頭が悪いです。しっかし本当に「C」ってなんだろう?
3年前合宿でここに来た時に新たに新設されてた綺麗なトイレが「処理能力の限界を超えたので閉鎖します」となっていたのがシュールでした。
そして登山開始。最初はいいペースで登ってましたが30分くらいでペースダウンして他の登山客と抜きつ抜かれつのめんどい進行。やっぱ寝不足が効いてるのかな。去年鳳凰三山行ったときはすごいペースだったんですがね(まあそん時は2人だったというののあるけど)。休憩に入る度に誰かしら寝てました。
さて僕らが登った大樺沢コースはかつてオニクという幻の高山植物(寄生植物。分かりやすく言うとちんこみたいな形で滋養強壮にいいらしい)が発見された場所なので必死に探したのですがとうとう見られず。もし見つけたら「オニクだあああああぁぁぁぁぁぁ」と絶叫する気満々だったのに残念。
9時ごろに昼飯のたべっ子どうぶつを食ってさらに登ります。このあたりから高山植物も(まだ7月上旬なのでそれほど多くはないにしろ)豊富になってきて僕のペースも落ち気味。しかし以前の僕ならもし蕾の植物があったら無理矢理開いてみないと判別できなかったところを今回は葉とかから大分見当がつくようになったあたり成長を感じますね。
森林限界も超えいよいよ標高3000メートルに近付いたところで時間が結構余ってることが分かったので荷物を置いて脇の尾根沿いの山に寄り道・・・がこれが失敗。尾根沿いの道のくせに傾斜が結構あるうえに道が最悪に悪い。ムダに疲れる、疲れる。さらにそんな時に便意という最悪の追い打ち。確かにここは人が全く来ないのでノグソかましても見られる心配はありません。が、ここは森林限界を超えた場所。植物の浄化能力は低くウンコや紙はかなりの時間分解されません(特に紙)。頂上まで辿り着くことなく引き返して便意に絶えながらゆっくり戻っていきました。んでその頃からなんか頭も痛くなってきてかなりヤバい状態になってきました。
荷物を置いた場所からキャンプ地(北岳肩の小屋)まではそう遠くないので気合で歩きトイレに駆け込みます。ぼっとんぼっとん。あれ前回ほど臭くない。あの鼻が痛くなるようなキツい臭いを密かに期待してたんですが。しかも手洗い用の水も白濁してない。前回は来客ピークだったからアレほど酷かったのかな。
ウンコは無事放出したもののやっぱり頭は痛い。たぶん高山病。そして死ぬほど寒い。風邪とかじゃなくて普通に半端じゃなく気温が低い&風が強いんです。1年ぶりくらいに3枚着ました。風がそれほど強くない場所探して急いでテント張って夕飯のインスタントそばを食いました。さみい。
メシは食いましたがまだ僕らにはここですべき重大な仕事が残ってました。それは水の補給。ここは水場まで片道20分という素晴らしい場所なのです。しかもその道が果てしなく険しい。ちなみに前回来た時は往復1時間はかかりました。今回は体調最悪なので1時間半近くかかりましたかね。水2リットルに1時間半。山って厳しい。
戻ってインスタントのスープを飲んで8時頃就寝。