肉体の限界に挑戦

3時頃目が覚めてトイレに行くついでに夜空を見上げると満天の星。超ド近眼の僕でもいくつかは裸眼でも見えました。まあオリオン座とかカシオペヤ座くらいしか分からないわけですけど。明け方だったので冬の星座も見られ、シリウスの鬼のような明るさには感動しました。
二度寝して今度は5時に起きます。本格的に活動開始。寒さに震えながらメシ作ってテントたたんで出発。再びガシガシ登っていきます。だんだん鳳凰山らしい巨岩がだくさん出てきて他の山とは一味違う風景になっていきます。そして最後の頂上の地蔵岳へ。地蔵岳の頂上はオベリスクhttp://www2.tokai.or.jp/nandemotozan/23-houou/10.htmと呼ばれる突き出た岩になっていて、一番上にはロープが垂らしてあって一応登れるようになっています。で、当然のごとく登りにいきます。が、あまりのすさまじい岩場にロープの場所まで行くのが一苦労。そしてロープの目の前に立ってみると・・・めっちゃ怖いです。ものすごく巨大な石に見えます。ロープをなんとかつかんで半分くらい登ると最後は足がかりも何もない巨大な一枚岩。ここで僕の心は折れました。一応ロープをつかんで腕だけで登るくらいの力はありますがこれは落ちたときのリスクが違います。ほんとに少し登っただけでものすごい恐怖を感じました。苦い敗北。いつか必ず戻ってきて制覇することを心に誓いました。
あとはひたすら下り。といってもそれが半端じゃありません。単純な高低差だけで1600メートル。もともと足の怪我をしていたところを再び一度くじいてしまいかなり痛みます。さらに、僕らは5年前の古い地図しか持ってないためか、選んだ道がものすごく荒廃していて、道は崩れるし途中で道を示す赤ペンキも見られなくなり、泣く泣く引き返します。あまりに道が荒廃してるため戻るのも半端でなく大変で、素で本日二度目の恐怖を感じました。S原いわく熊やらの糞が途中いくつも落ちていて、彼は必死に熊よけの鈴を鳴らしながら進んでいたそうです。分岐点までなんとか戻って時計を見ると最終バスまであと40分、看板には残り40〜50分と書いてあります。必死に進みましたよ。足は死ぬほど痛いのにすごいペースで進みます。途中小走りになっていたところもありました。ここまで足が痛くなってくるとなんかリミッターがはずれ、だんだん自分を客観視して痛い足が自分のものではないような気分になってきます。無事バス停についてみれば20分余っています。40から50分の道をクソ痛い足で20分で下ってきたのでした。バス停では自動販売機の幻が見えた気がしましたが缶ジュース200円とかいうありえない数字が見えたのでやはり幻だったようです。
そして帰路へ・・・。帰りの電車では何故か東大実践模試の数学の問題を解いてました。体全体、特に足が半端なく痛いです。まさに満身創痍。んで渋谷でチャリに乗って帰る途中部室によってみると何故か明りがついてる・・・成り行きで朝4時ごろまで麻雀やら格ゲーやらやってました。めっちゃ疲れてるのに。もうだめだ・・・