ボンクラーズ(=puella α)の開発者の伊藤英紀(富士通)氏が柏で講演するというので聴講してきました。話は前半がコンピュータ将棋の技術に関する基本的な話で、ボナンザメソッド・アルファベータ探索・クラスタ並列の概略、後半がワトソンとかグーグルカーとか挙げて「人間はコンピュータに仕事を取られるか?(→一見すごいのは結構あるけど人間並みの柔軟性がある奴はあんまないね*1 )」みたいな話。さすがに一般向けだし技術的に細かい話はそれ程無かったわけですが、何はともあれ「将棋はたぶん(コンピュータが)名人を超えてるわけですが」といういつものセリフを生で聴く事が出来たので満足です。あと

CeVIOとか

初音ミク(曰く、声にやや不自然なとこはあるけど早口言葉なら人間を超えてますね)とかを「残り時間おしてる」と言いつつ時間かけてデモを流したり趣味アピールが効いてて面白かった。
 あと、囲碁でZenが4子置きで武宮九段に勝ったことから「あと5〜10年で囲碁もコンピュータが名人を超えるでしょう」と力強く言ってたので、「それはモンテカルロ碁とか今ある物を順当に改良していけば大丈夫という認識なのか、5年10年もあればモンテカルロ碁の次のブレークスルーがたぶん出てくるだろうという認識なのか」と質問したところ後者との回答。あと将棋はやっぱりモンテカルロ大して強くならないとか。

*1:ワトソンは音声認識はせず問題文を裏でテキスト入力してる・グーグルカーは超低速運転でクラクション鳴らされたりしたら人間に切り替え、等々