ファミ箏

 ゲーム音楽和楽器で演奏するというコンセプトの演奏会。2000円。前半はゴエモン月風魔伝・FFをそれぞれ民謡・都節・雅楽のスケールで演奏するという企画で、後半はFF曲を普通に演奏。ゴエモン月風魔伝とアンコールのFF5メインテーマ・阿波踊りdeチョコボはけっこう良かった。

  • 箏(こと)・三味線・尺八いずれもプロの奏者ということで個人個人の技術はなかなか高いっぽいけど(特に尺八は素晴らしかった!)、イマイチ音が揃ってなく「あんまり合わせ練習してないのかなー」という印象。和楽器で揃わせるのがどれくらいムズいのかよく知りませんが、少なくともゲーム音楽という揃ってるのが当たり前の世界から考えるとかなりズレてる。
  • 演奏のほうは「プロ」ということで事前のハードルが高かったためやや拍子抜けな感はあったけど、合間合間のトークはなかなか楽しい。ゴエモンって原曲からして既に民謡のスケールで書かれてる曲が多かったのね。ほか春の海(正月にやたら流れるアレ)が近代の曲だったことを知ったりといろいろ日本音楽の勉強になった。
  • が、曲の切れ目を無理やりトークで繋ぐとかちょっとやり過ぎな感も。メドレーというならやっぱり曲同士繋げてほしい。客との距離感の近さも魅力の一つには違いないけど、後援組織が「100年後というにはゲーム音楽もクラシックとしての一般的に認知されるのを目指す」と言ってる割には「ゲーム好きの人が集まっている」ということに頼り過ぎだと思う。要はちょっと内輪っぽい。