物理の単位とテレビの話

 その1:「宇宙空間では重さがなくなる」とかテレビで言ってて「無重力空間にモノ持ってっただけで質量なくなったら地球消し飛ぶだろ」とか思ったら「重さ」って力(質量*距離/時間^2)だったんですね。質量のことだと思ってた。というわけでテレビは正しかった。
 その2:いろんな衝突の「衝撃力」を計測するという特集をやってたけど、その衝撃力ってのが結局よく分からんかった。「100kgの衝撃」とか言ってたからたぶん「100kg重(100kgの静止状態の物体を持ったとき受ける重力)」ということだろうけど、額をガラスにぶつけた時の痛さ・指をドアに挟んで切断・頭に植木鉢をぶつけた時の骨折の有無とか全部「衝撃力(最大の瞬間的な応力)」で説明できることになってたのがなんとも胡散臭い。指の話は明らかに蓄積できるエネルギーの話だし、痛さも直感的にはエネルギーっぽいけどどうなんだろう。「剛体に物を当てた時に非可逆な変形・破損が生じるかどうか」は「衝撃力」であってる(ただし破壊の程度はエネルギー次第)という理解で正しいんでしょうか?