AZのシノから借りた(こっそり持ち出したとも言う)『篠永 哲・林 晃史「虫の味」(八坂書房)』(著者のサイン入り)読みました。著者は両者とも昆虫学者。名前の通り著者がいろいろな食べてみたというエッセイのようなもので、食べる虫の生態の説明とかが豊富で文章もなかなかユーモアがあって面白い。僕も著者を見習ってコッソリ他の人に虫入り料理を食わせる・・・なんてことはしないので安心して下さい。
で肝心の虫の「味」については「それでいいのか」と思わず突っ込んでしまうような適当描写。それを端的に表してるのが

それにしても、虫の味とは、そんなに変わらないもので、「イナゴの佃煮」が食べられればなんでもいけるものと悟った。

という一文。それ言っていいんかい!全体にも「普通の虫の味である」とかそんな感じの表現が多いんですが、ただまあそう脱力するのも含めて楽しめました。