師匠も走る大晦日

四谷大塚時代の同窓会を今回は大晦日にウチでやるということで朝からスーパーやら100円ショップやらを奔走しました。八百屋に行ってみれば歳末売り尽くしということで野菜やら豆腐が叩き売られていたりと年の瀬を実感します。気分もお祭りモードになってきて、普段は寄らない魚屋でトロのぶつ切り700円を買ったり財布の紐も緩んできます。
買い物が一通り終わったら今度は家でおでんのセット。といっても牛スジは以前下茹でしたやつが冷凍してあるので諸々の具材をブチ混んでグツグツ煮るだけですが。
さて料理が米のおかずだけではちと寂しいのでおでんに加えてデザートを作ることに。イブを物工のHと過ごした時に作ってきてもらったアイスクリームが美味しかったので再度Hを呼んで作り方を指南してもらいました。作ったのは2種類。1つはH流のやり方で作る生クリームと卵と砂糖だけで作った濃厚アイスクリームで、もう1つはネットにあった(おそらくは)正統な方法で作る牛乳入りアイスクリーム。前者は材料を混ぜ合わせる時点で出来る限り空気を含むようにしておいてそのまま冷凍庫で凍らせてしまうのに対して、後者は材料の混合段階では出来る限り空気を抜き、最後は氷入り塩水で攪拌しながらじっくり凍らせるという大きな違いがあります。上手くやればふっくら仕上がるのは後者だと思いますが、この氷塩水じゃなかなか固まってこないんですよ。結局時間内には全然固まらず冷凍庫にブチ込むことになってしまいました。
それにしてもお菓子作りっていうのは本当に普通の料理とは別世界ですね。自炊するようになる前は料理のレシピをみて「〜を適量入れる」とか適量ってなんじゃーと思ったりしたもんですが、お菓子では例えば生クリームのホイップの仕方「もったりするまで泡立てる」とかやたら頻出して意味不明です。結局分かってる人には分かるし分からない人には分からないから慣れろってことなんですね。そういえばアイスクリーム作りはいくつか並行して作業するところがいくつかあり、Hがメインで動いて僕が助手みたいな感じでした。で、「彼女がお菓子を作って彼氏がそれをちょっと手伝う」みたいな構図は確かに理に適ってることだなあと思ったわけです。
そしてHには退出を願い、ゲスト4人を迎えに行って同窓会開始。とりあえずおでんを出しましたがこれが減る減る。女性陣が予想外に食べて500gあった牛スジが完売。他の具も全部食べられ、次にトロ、差し入れのカニとダラダラ飲み食いしていました。さてここでアイスクリームも出したわけですが、何故か「このアイスクリームを作ったのは誰だあっ!」という流れ(いや好評でしたが)になってHを再度呼ぶことになりました。案外普通に打ち解けたようで、その後も差し入れの生ハムでペペロンチーノを作ったりしてダラダラ。僕がちょっと席を外した隙にPC起動されてマイドキュメントとか見られたみたいですが、たまたま開いた動画ファイルがserial experiments lainだったようで「案外普通じゃん」とセフセフ。
日付が変わる前には女の子2人は帰り、野郎4人で歳を越して白山神社で初詣。飲酒運転防止かは知りませんがお神酒は配っていませんでしたが甘酒をもらって体を温めました。ここで駅に行ってみるとどうやら普通に電車が走ってるようなので、何故か明治神宮に行く流れに。山手線ではちょうど対面の席で酔った親父が「俺ぁ男のチンチンなんて興味ねえんだよ女がいいんだよ」みたいなことをひたすら言っていて新年早々楽しませてもらいました。
原宿駅の混雑は思ったほどではありませんでしたが境内に入ればやはり人、人、人。並ぶ場所に大画面TVが置いてあったり警官だらけだったりと風情もなにもあったもんじゃありません。1時間半並んで参拝5分というのは日本の病院もびっくりです。妙なテンションでなかなか楽しかったんですが。
ここで四谷の男子2人とは別れ、Hと2人で帰宅。ついでに富士信仰の総本山らしい冨士神社(相当さびれてる)に寄ったり。いやー長い1日でした。それにしてもHとは3回くらい「よいお年を」とか言っておいて結局一緒に年を明かすとは。