ニッキ

ときど邸でときどに基礎統計をレクチャアしました。ていうかこの松原とかいう教官は統計学が分かってないとしか思えません。推定の問題でサンプルがいくつか与えられていて、問1が「真の値を点推定せよ」てな問題なんです。そんで問2のお決まりパターンといえば「真の値を信頼度αで区間推定せよ」という問題ですが、この教官の問題は「真の値がこの推定値の±10%にある確率を求めよ」というもの。は?意味が分かりません。信頼度αというのが「真の値がこの区間に含まれている確率」ではないというのは統計に関する本で散々口酸っぱく言われていることですが、この教官の「あたかも『真の値』が『この推定値』に従って分布している」かのような言い方はこの辺勘違いしているとしか下賎なる僕には考えられません。真の値がもし異なったらそれは各々別次元の世界の話であって確率で比較できるものではないと思うんですが(昔書いた封筒のパラドクスとほとんど同じ話)。