北岳登山2日目

 5時に飯食って6時に出発。目指すは北岳山荘。ルートはいつもの大樺沢→右俣コース。広河原〜北岳は頂上へのルートが3種類くらいあるのが魅力の一つだけど、登りは景色の良さとか花の豊富さとかとか考えると結局このルート一択になる。

  • 今回ははどういうわけか花がすごく少ない。いつも腐るほど咲いてるミヤマハナシノブやミソガワソウもほとんど見当たらず。高い方に行くとそこそこ咲いてくるってことは花期早めなんじゃないかって気がしてくるけど、実際には今年は雪渓がかなり残ってたりと花期遅めらしい。確かにこの時期にショウジョウバカマがボロくなってなかったりと花期遅めを示唆する証拠も沢山あるし謎。というわけでT君に「大樺沢ルートは花が沢山咲いてて綺麗」と吹聴してたのが半ばウソになってしまって申し訳ない気持ちに。


ナナカマドほかお花畑。

何故か綺麗に咲いてたショウジョウバカマ

  • 大樺沢コースで前回崩落のため迂回路になってた場所はそのまま迂回路が本ルートとして固定した模様。あの礫地帯は確かにいかにも崩れそうなとこだったけど割と好きな場所だったので残念。
  • 草スベリとの合流地点あたりでいつのもようにタテヤマキンバイとチョウノスケソウを愛でているとライチョウが出現。こんな人通りが多いところで見るのは珍しい。卵持ってるわけでもないのに穴掘ってたり行動が謎だった。


ライチョウ

  • 肩ノ小屋で昼飯のビスケットを食いながら花壇を見てみたらキタダケソウ(花期が超早い)が普通に咲いとる。まあココのは移植されたやつで本来の生育環境ではないんだけど、それでも以前梅雨明けに必死こいて登ってようやく花を拝んだ身としてはなんか切ない。


何故か咲いてたキタダケソウ

  • 肩ノ小屋付近はかなり電波状況がいいのでT君が携帯をチェックしてたけど、案の定ドコモの仕事用携帯は繋がってソフトバンクの個人用携帯はウンともスンとも言わず。僕のauも余裕だったのでソフトバンク流石の貫録。ていうかソフトバンクは今回の登山でアンテナ立つことがついに一度もなかった。
  • 北岳山頂は相変わらず人いっぱい。前回同様タカネマンテマは見当たらず。今回は韓国人やら白人やら外国人がちょいちょいいて微妙にインターナショナルな雰囲気。ただのハゲ山のフジヤマではなく北岳に目をつけるとはお目が高い!


チシマアマナとアブラナ科の何か。

  • 北岳山荘で宿泊申し込んだら6年前に続いて今回も天井が超低い屋根裏部屋へ。そしてやっぱり熱がこもって超暑い。窓全開にしても全然風が流れないしマジ最悪。まあ屋根裏じゃない大部屋のほうも混雑のため「3人で布団2個を利用」とか悲惨なことになってたわけですが。やっぱ北岳の宿は肩ノ小屋安定かなー。トイレ汚いけど。


クソ暑いブタ小屋北岳山荘の天井裏部屋

  • 案の定高山病で頭が痛いけど、体力的には僕もT君もそこそこ余裕があったので今日のうちに間ノ岳ピストンも済ませることに。間ノ岳ってどんなとこだったかサッパリ記憶に残ってなかったんだけど、登ってみるとやっぱりなんとも地味な道。景色も花も悪くないんだけど起伏も控えめでインパクトがない。標高は北岳と3mしか変わらないのにこうも差があるとは。


間ノ岳

  • 北岳山荘は相変わらずメシがうまい。となりのオジサンがおかずを大部分残してたのを貰ったのもあってご飯大盛り5杯とか無茶やらかしました。さすがに食い過ぎて気持ち悪い。
  • しかし夏休みの平日だってのに今日は全然学生がいない。いるのは定年後のオジサンオバサンのみで、「年金だけじゃ足りなくてねえ」とかそんな話題ばっかりなのでサッパリ話についていけねえ。
  • そして夜は案の定というか超絶寝苦しい。汗かくばかりで眠れる気配がないので10時くらいまで下の部屋で涼んで気温が下がるのを待つハメに。しかし外に出ても発電のガソリン臭いしやっぱり爽やかさが足りない。